Contrary Love 2 [Alan]

no.79 ページ29

亜嵐side



｢はぁー。｣



A｢ため息、珍しい｣



｢俺だって、考え事ぐらいあるわ｣









Aちゃんのせいだから







いつ、伝えようかなって
最近の俺の頭の中はずっとこれ

もし無理だったとしても告白しないと時間ないし









って、俺こんなことも、今までまともに言ってきてなかったんだ









自分の過去の行いのクズさに呆れる









ふと、隣にいるAちゃんを見れば







｢寝てるし…笑｣









…やっぱりこの子のこと好きなんだよなあ




｢はぁ、好きって言えればな｣




寝てるAちゃんに言っても聞こえるわけないんだけど









『おーい。亜嵐！かわい子ちゃんに呼ばれてんぞ！』




｢え、、おう。｣









…え、授業おわってんじゃん。
かなり考えてたら授業終わってた。









『中庭で待ってますだって』



｢分かった｣



『お前うざ〜笑 絶対告白じゃん』









最近多いな。

今週、三回目だから何となくわかるんだ









｢ごめんね、待ったかな？｣



『いえ、大丈夫です。』



｢あの、話って｣



『あの、もう分かるかもしれないですけど

先輩。好きです。付き合ってください』









この子もすごい可愛い子

きっと、半年前の俺だったら良いよ〜なんて言ってたと思う。








けど、今はもうAちゃんしか、見れないんだ。



こんなに、一人の子に頭抱えるぐらい悩んだことないんだ。

ほんとに、初めてで。









だから…









｢…ごめん。俺好きな子いるから｣



『それって、A先輩ですか？』



｢…え？｣



『そうですよね。いつも一緒にいるのよく見ます。

美男美女って話題ですもん』









美男美女だなんて

嬉しいけど、なかなかそう上手くいかないんだよこれが









『振ってくれてありがとうございます。

これで諦められます。

それに、相手がA先輩じゃ…笑

応援してるので頑張って下さいね、先輩。』



｢お、おう。ありがとう｣









…はあ、俺こんな考えるタイプだっけ

後輩ちゃんに励まされちゃったよ。







・









・







告白、告白、告白…






"好き"って言うだけじゃん。









単純じゃん。今の子みたいに、好きですって。









情ねえ

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