相性【桃】 (ページ6)

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epi.6 ページ6

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凛｢先輩もう20時ですよ ! 帰りましょ｣

｢げ､もう2時間も残業したの ? ｣

凛｢社畜って感じですね (笑) ｣

華金と言われる金曜日に残業
まあでも今日は京ちゃんと約束あるし時間的にはちょうどいいかな

駅で凛ちゃんとまた来週ってさよならして約束のお店に向かう

店内に入るといつものおじちゃんが｢お連れさんもう来てるよ｣って教えてくれる

久しぶりにきた和食屋さんだけど覚えててくれたんだって少し嬉しかったり

京｢あ､Aお疲れ様｣

｢京ちゃんもお疲れ様｡早かったね｣

京｢頑張って巻いてきた｣

まずは乾杯ってことでお互い仕事終わりの一杯を頼む

京｢で ? どこで再会したの ? ｣

他愛もない話をだらだらと話していたら､京ちゃんからの質問がきっかけで昨日あった事を全て話した

京｢同じマンションか､世間って狭いね｣

｢久しぶりにみたらさ､やっぱりこう胸が苦しくてね｣

京｢っていうかA 彼氏居なかった ? ｣

痛いところを突いてくる京ちゃん
｢フラれた｣って小さな声でいえば｢また!?｣なんて驚いた京ちゃん
京ちゃんには何故か男性には話しづらいことも何でも言えちゃう

弟みたいな感じだからかな

京｢また同じ理由 ? ｣

｢うーん､まあそうかな｡でもさ私も最低だったな～って｣

｢ちゃんとね好きだったよ ? でも心の奥底にはずっと大ちゃんが居て … 見透かされてたのかなってちょっと思った｣

ずっと一緒に居たいって思うぐらい今まで付き合ってた人の事は好きだったけど大ちゃんを越えることは難しくて
そんな最低な女だからいつも同じ理由でフラれるんだって何度も思った

京｢そういえばさっくんとは何で喧嘩したの ? いつも教えてくれないじゃん｣

｢言いづらいっていうかなんと言うか …｣

京｢なにキスでもされた ? ｣

急な京ちゃんの質問に呑んでいたお酒を吹き出しそうになった
今の私絶対顔赤い

京｢え図星 (笑) ｣

｢いや … キスもだけど｣

京｢も ? まさか一線越えた ? ｣

｢うん｣と頷けば｢でも何でそれで喧嘩になるの｣って聞いてくるから
少しだけ昔話をすることにした

あれは大学3年生の秋頃 … …

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