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?「……いやいいけどさ」 ページ37

「痛っ……あ、Aさん⁈」

「っあ……やぁ、来ないでっ……」

割と本気でショック状態に陥るA。ぶつかった相手がミイラ男に扮装した一真だと気付かずに、床にへたり込んで顔を覆っている。一真はしばらく呆然とした後、包帯を取ってしゃがみこんだ。優しくAの頭を撫でる。

「大丈夫、怖くないよ、Aさん」

「ひっ……一真せん、ぱい?」

ようやく知人の顔を見て安心したからか、Aの目から大粒の涙が溢れる。顔を赤く染めて瞳を潤ませた彼女。段々と暗闇に目が順応し、その光景が見えた一真。自身の真っ白なハンカチを取り出し、彼女の涙を拭いてあげた。

「仕事の邪魔して、ごめんなさい……っ」

「んーん、平気。ミイラ男って包帯無駄遣いするから、あんまり好きじゃないんだ」

目が合い、互いに逸らさない二人。不意に一真がAへと手を伸ばす。

「見つけた!」

「「っ、うわあああ!」」

いきなり現れた日向に、Aと一真は思わず抱き合って驚く。その様子を見た日向は、あからさまに嫌な顔をした。

「何、それ。ちょっと一真先輩さあ、ズルくない⁉」

「え、あ!ご、ごめんねAさん」

「いえ、こここちらこそっ……うおっ」

Aの腕を掴み、自身の胸元に引き寄せた日向。そのまま彼女を抱きしめ、一真にだけ見えるようにあっかんべーをする。

そのまま口パクで、言い放った。

[Aは貸し出し不可だよ、先輩]

「ちょ、離してってば!」

「……Aさんはものなんかじゃない。俺にとっては、大切な後輩で……大切な女の子だから」

二人の間に火花が飛んだことを、Aは知らない。

十章目!→←焼きそば食べに行きたい。



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レナ - ナ...ナンダッテeeeeee! 遊び尽くす一年・・・!  僕も欲しい!!w 今日はテストでした・・・ agdrghvhfyibuujfhfufkdjjikruuyhv wwwwwwwww (2018年6月22日 17時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - レナさん» ふっふっふ、駄目に決まってるでしょう()私は中高一貫なので遊びつくす一年になりそうです、 (2018年6月10日 11時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
レナ - そうだったんですか...!!! テストどうでしたか?私は・・・チーン  そして来週は2連チャンのテスト地獄が待っています。。。今年が受験だからかなぁ (2018年6月10日 7時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - レナさん» こちらこそありがとうございます!テスト前です← (2018年5月17日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 更新アザス!!! テスト後の癒しです!! (2018年5月16日 21時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月25日 17時

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