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結構楽しみだなぁ。 ページ32

衣装を着て、舞台に立つ私たち。覚えた台本通りに演技するわけだが。

____全然進まない……!

「誰のせいだろうね」

「いや、日向くんのせいだからね!真面目にやってよ、文化祭も近いんだから!」

はーい、とケタケタ笑いながら返事を返した日向くんに、私のいら立ちは加速していく。ハラハラと一同が私たち二人を見守る中、不意に日向くんが私の手を引き顔を近づけた。思わず周囲から歓声が上がる。彼はそれを聞いて笑みを深くした。

「僕は、いつも真面目で____本気だよ?」

不覚にもその綺麗な顔に鼓動が高鳴る私にも嫌気がさして。

「ふざけないでってば!」

「がっ⁉」

私は顔を火照らせながらも、日向くんの股間を蹴った。日向くんはフリーズするも、だんだん顔が青ざめてゆき、その場で倒れ激しく悶絶。多くの男子部員が同情し彼のもとに集まる中、私は衣装のまま駆け出した。

視聴覚室を出て、人気のない場所を探す。

やっと見つけたそこは、最上階の屋上の前の、踊り場だった。あいにく屋上は閉まっていたが、なんら問題はない。階段に座り込んで、静寂の中一人ため息をつく。

何やってんの、私。

一番迷惑かけているのは私じゃん。後悔と自責の念が込み上げて、いたたまれなくなった私は顔を膝に埋めた。

台本のお話の世界観は、江戸時代。お姫様と侍の恋物語だ。まあ、何故か私がお姫様に選ばれてしまったわけだが……。

自由に外に出ることが出来ず、現状に不満を持ったお姫様が城から抜け出す。路地でうずくまり、寂しくなって泣き出してしまう彼女のもとに現れたのは__

その時、階段を駆け上がる足音が聞こえた。

「A!」

「……っ」

そう、現れたのは、一人の侍。彼はお姫様のもとに駆け寄ると手を差し伸べて、こう言うのだ。

「『帰ろう、お姫様』」

「『……ええ』」

?「僕もー!」→←?「そうだね!」



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レナ - ナ...ナンダッテeeeeee! 遊び尽くす一年・・・!  僕も欲しい!!w 今日はテストでした・・・ agdrghvhfyibuujfhfufkdjjikruuyhv wwwwwwwww (2018年6月22日 17時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - レナさん» ふっふっふ、駄目に決まってるでしょう()私は中高一貫なので遊びつくす一年になりそうです、 (2018年6月10日 11時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
レナ - そうだったんですか...!!! テストどうでしたか?私は・・・チーン  そして来週は2連チャンのテスト地獄が待っています。。。今年が受験だからかなぁ (2018年6月10日 7時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - レナさん» こちらこそありがとうございます!テスト前です← (2018年5月17日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 更新アザス!!! テスト後の癒しです!! (2018年5月16日 21時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月25日 17時

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