僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

久しぶりだね！ ページ21

「A」

「ん、何。花本さん？」

夏休み。プールも無事終わり、数日経った頃。私と花本さんは課題を二人で片付けていた。

私の得意科目は国語と社会。一方花本さんは数学と理科である。互いに得意科目を教えあう、最強コンビだ。

とはいえ二人とも成績は真ん中くらいだけどね。

空色に黄色のストライプが入ったシャーペンに芯を入れていると、花本さんが急に口を開いた。

「花火大会行きたくない？」

ザラザラザラザラザラザラザラザラザラザラ

「あ、やばっ！？」

驚きのあまりシャーペンの芯を落としてしまう私。拾っても拾っても、ぽきっと簡単に折れて行ってしまう。

ようやく全てしまい終わり、一息ついた後勉強を再開。

花本さんにてちっとデコピンされた。

「痛い…あ、なんだったっけ」

「あんたねぇ…花火大会行きたくないのって」

「花火！？痛っ！？」

間違えてシャーペンを反対に持ち、芯を出そうとしてしまった。

何やってんの、と花本さんに白い目で見られる。

「落ち着きなさいよ。今度の花火大会、行かないかって」

「行く！行きます！」

顔を花本さんにぐいっと近づけ、元気に手をあげた。

実は私、花火大会に行ったことがないのである。小さい頃行ったかもしれないが、記憶にない。

花火は青春のキーワード。Bunnyworks(通称バニワ)でも花火を主題にした曲があるくらいだ。絶対行く。

と、ここまでを熱く語って見せると花本さんは気まずそうに告げる。

「花火大会、なんだけど。あんたと一緒に行くの、私じゃなくて＿＿＿」

？？？？「そうですね」→←八章目！

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