俺は魔王で嫁が勇者で命狙ってくるってもう意味わかんないけど楽しくやってます。【名前変換オリジナルファンタジー】

37枚目 ページ39

こうして女どもから男を隠し、小部屋に移動。俺、アルくん、ヴァルくんで問い詰める。

んでこいつもまあイケメンなわけで。薄紫色の跳ねっ毛短髪にくりくりした紅目っていうね。なんか、もう逆にすごいね。メインキャラがイケメンって法則できつつある中安定の主人公のダサさ。勘弁しろよ。

「あー、んでよ。お前、名前は？」

「……俺ァロンドでさァ。」

わお。江戸っ子と来たか此奴。

ちょっとあれだね、○魂の沖田○悟っぽいねとか思ったりしちゃう俺氏。まあそれ言ったらヴァルとかもどっかに居そうだけどね。うん。

ヴァルくんが壁に寄りかかり、自身の暗器を眺めつつロンドに問う。

「さて、ロンド。この有様はどうしたの？魔術なら他の場所でやってもらいたいんだけど」

「馬鹿野郎(べらんめぇ)。可愛こちゃんがたくさんいるところの方がいいに決まってるだろィ」

なんだこのイケメン。ドヤ顔で返してくるな畜生。

俺たち三人が床で胡座をかくロンドを蔑む中、当人はもろともせず。紅い絨毯の上でくつろぐ彼は、それに、と真顔で続ける。

「俺ァこれしか魔法使えねぇんでさァ。でもよ、モテるしいいよなァ」

「いやそれお前しか得しねえから。俺にも魔法教えろや‼」

「おい主(あるじ)」

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