祭りだぜいえい? ページ29
「ああああああああ」
「Aうるさい」
暇なんだよ、と私は扇風機から仕方なく顔を離す。
キャンプが終わり、早一週間。無論課題は一つも手をつけていないわけだが。
紫苑もいないんだよなあ。『あっちの世界』にあるスーパーの油揚げセールに行くとかなんとか。『あっちの世界』ってなんなんだろ。厨二病じゃない?
月輝もいない。部活忙しいとかなんとか。帰宅部にはわからん。藍巴も新任で色々あるみたいだし。
「____だから、オレ、召喚したの?」
「いえす、ざっつらいと!」
というわけで、私はグレイを召喚しましたまる(作文になってる)
しばらくグレイは私のベッドに座り込み、月輝が貸してくれた少女漫画に目を落としていたが、ふとあるページで口を開いた。
「A。マツリってやつに行きたい」
「お祭り?いいけど、なんで?」
これ、と目を輝かせて、羽をパタパタさせながらグレイがとあるページを見せてくる。目を輝かせて!めっちゃかわいい(真顔)。
そのページには、カップルかカップルになる予定の男女がお祭りに行って、射的や綿あめ、花火を楽しむ様子が書かれていた。
私はほほう、と首を縦に振る。
「いいとも。ちょうど今日近所でお祭りあるしね!」
「ありがと」
私はグレイにニヤッと笑いかける。
今ちょっとビクってしたでしょねえ、確かにしたり顔したけどちょっと傷つくからね!?
私はやれやれと苦笑いする。
「じゃあさ、浴衣着て行こうよ。このページの男女が着てるやつ。出せる?」
「わかった」
ぽん、と浴衣が二つ召喚された。
…チャーリーさんってこんな悪魔だったっけ。
気にしてはいけない、と私は気を取り直してグレイに向かい合った。
「そんじゃ、私こないだ学校で着付け習ったばっかだし、着付けてしんぜよう!」
「おー…」
こうして私は黄色に紅い花柄のあしらわれた浴衣を、グレイは紺色に紫の縦線の入った浴衣を着て、町に出かけた。
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モモハ(プロフ) - シャロさん» 覚えてるよ!ちょっとボード行こう。 (2018年2月25日 17時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - やぁやぁ。お久し〜覚えてる?笑 (2018年2月25日 17時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 美桜さん» そうですね、あくまでこれフィクションなので(笑)憑かれる人は憑かれると思うので、ホントそれはお気をつけて!今後も頑張ります(´ω`*) (2018年2月25日 15時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 「こっく○さん」は本当に存在します、中学の頃学校沙汰でお祓いを受けました。呪われた友人も除霊を受けました。読者の皆様本当にしないでくださいね!と変なメッセージすみません。それを踏まえて今後の作品も頑張ってくださいね^^ (2018年2月25日 10時) (レス) id: 948a3de26c (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - モモハさん» ありがとうございます!笑 (2017年10月6日 19時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
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