女の子になろう。? ページ24
「こほん。…落ち着いた?」
「ま、まぁね」
「一応……」
10分後。ようやく喧嘩が収まると、仕切り直すかのように月輝が声を上げる。
「で、なんで呼んだんだよ。藍巴は?」
「藍巴先生は授業準備で忙しいとかなんとか。紫苑!」
「はいよ!」
紫苑は自身の懐から何かを取り出した。皆が一斉に注目する。
「これ……」
「赤い糸じゃん!何それ、どうやって遊ぶの?」
お前も知らなかったのかよ、とあきれた視線を送る月輝を華麗に無視し、Aは紫苑を見やる。
紫苑はふふんと鼻を鳴らして答えた。
「『美少女になれる糸』らしいよ!ボクの世界で売ってた」
ボクの世界って中二病っぽいな、と思うも、みんなは怪訝そうに眉をひそめる。
「え、それホントなの?なんか騙されてない?」
「紫苑って意外と怪しいツボとか買っちゃうタイプだったのか?」
「流石じじい」
うるっさいな!あと最後のはただの悪口だろう!?と紫苑がシャウト。
しょんぼりした彼の頭をAが優しく撫でる。
「あはは。そんなしょげないでよ。冗談だから、ほら、貸してみ?」
「うん……」
グレイが月輝を見て、え、と呟く。
「月輝、顔、怖い」
「別に?全然Aに俺も頭撫でてほしいとか思ってねぇし。悔しいとかじゃねぇから」
「ツンデレか。……じゃ、これを首につけてくれたら撫でてあげるよ。はい!」
Aはニヨニヨしながら月輝に赤い糸を渡した。
月輝はしばらく訝しげに糸を見た後、意を決したかのように巻き付ける。
(赤い糸……小指じゃないんだ)
グレイがそう思うのも無理はないだろう。
「よっしゃ、これでいいんだな!!」
月輝が目をくわっと開けてAを見やる。
すると。
「え、月輝!?」
「えっ、ちょっ、なぁぁぁぁ!!」
____赤い閃光に包まれた。
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モモハ(プロフ) - シャロさん» 覚えてるよ!ちょっとボード行こう。 (2018年2月25日 17時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - やぁやぁ。お久し〜覚えてる?笑 (2018年2月25日 17時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 美桜さん» そうですね、あくまでこれフィクションなので(笑)憑かれる人は憑かれると思うので、ホントそれはお気をつけて!今後も頑張ります(´ω`*) (2018年2月25日 15時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 「こっく○さん」は本当に存在します、中学の頃学校沙汰でお祓いを受けました。呪われた友人も除霊を受けました。読者の皆様本当にしないでくださいね!と変なメッセージすみません。それを踏まえて今後の作品も頑張ってくださいね^^ (2018年2月25日 10時) (レス) id: 948a3de26c (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - モモハさん» ありがとうございます!笑 (2017年10月6日 19時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
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