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194枚目 ページ14



「きゃあああ!?」


堂内に響く悲鳴。Aたちは思わず顔をしかめてしまう。

鬼うち豆は魔力を吸い取る強力な豆。前にイナリたちがロンドに放ったものと同じものだ。ヤマトはそれらを彼女たちから回収し、いざという時の為に持っていたようだった。

エルフは魔力が高く、魔力で動いていると言っても過言ではない。そんな身体から魔力を吸い取るのだ。人間の魔道士へのダメージとは比べ物にならない。ポ〇モンに例えるとこうかはばつぐんだ。

部下もAたちも騒然とする中で、ただボスの甲高い声だけが響いている。しかし、段々とそれはしわがれ始め、心なしか身体も縮まっていくようだった。ヤマトは静かにその様を眺める。しわが目立っていく皮膚、潤いが弾け散った毛髪。極め付きには腰も曲がっていく。どんどん年相応の容姿に変化していく。

リオナはハッとしたようにボスを凝視した。


「もしかして……特殊魔法⁉」

「若返りの魔法ってか。……あれ?確か、」

「デカ乳がたるんでいきまさ……」


Aが何かを思い出し、ロンドが心底残念そうな呟きを漏らしたと同時に、老婆となり果てたエルフは諦観した笑みを浮かべる。


「そうさ。若返りの魔法……特殊魔法だかなんだかは知らないが。ずいぶん昔、旅行客にかけられちまってね」

(それルシア(俺のお母さん)だわ……)

「その時から貴女は姿をくらまし、周囲には死んだと思われた、と」


ヤマトの返しに肯定の頷きを一つ。どよめく部下たちを一瞥すれば、胸いっぱいに息を吸い込んだ。老人とは思えない快活なそれを、堂内に響き渡らせる。


「いいかいアンタたち!百鬼夜行は今日で閉じる!今まで私の容姿に誘われて事を為していたんだろうが、生憎と魔法が溶けちまったからね……全員牢屋行きさ」

「そんなことねぇぜ姉御!」


段々と言葉尻が濁っていき、最後には下を向いてしまった老婆。そんな彼女の姿に胸を打たれ、拳を振り上げた武士たちが負けじと声を張り上げる。


「そうだ!俺たちゃアンタの心意気に惚れた!どこまでも着いていくぜ!」

「どんな姿でもなまらめんこいべー!」

「アンタたち……!」

「いやどんな茶番だ」


スッと祖母から勾玉を取り返したヤマトが、少し呆れた口調で見下ろす。その後微笑むと、Aたちに目線をやる。


「……これでいい。罪も償ってもらわねばいけないから」

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設定キーワード:男主 , ラブコメ , ギャグ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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モモハ(プロフ) - ログインコングラです!家族系のアレコレはてぇてぇですよな!(禿同)いえいえ、毎回くださるのは逆にとても嬉しみが深いです!わー待ってます! (7月10日 21時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。((芦原晴))(プロフ) - 母娘てぇてぇですね!!素直になれない女帝かわいいし大人になろうとしてる王女様もめちゃくちゃかわいい…更新の度にコメント打ってる気がします、うるさくてごめんなさい…(キャラシートはイラスト描け次第提出します!)(ちなみにログインしました) (7月10日 20時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - えへへって笑い方良いですよね可愛いっすよね!!!ありがとうございます、ぜひ! (6月1日 13時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - あの…えへへ…お久しぶりです…新キャラもとっても可愛くて私幸せ…(( キャラ募集、できれば参加したいんですがキャラ設定について質問がありまして、キャラ募集の方で相談させていただきますね……遅くなりましたが続編おめでとうございます! (6月1日 11時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:o(`ω´ )o  
作成日時:2019年4月20日 17時

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