91枚目 ページ3
明けましておめでとうございます!
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「……あ、ヴァルくん!ヴァルくんも教えてくれないかな!」
「ん、何を?」
俺に問いながら、ヴァミリーマートで買ってきた肉まんを頬張るヴァルくん。おい仕事机座んなよ、っつーかすっげえいい匂いするんだけど、腹減っちゃうんだけど肉まん!!
アルくんが代わりに説明すると、ヴァルくんは首を振った。
「俺の得物は暗器だから。剣も使えなくないけど、独学だしね。
「そっかー。あ、じゃあリオナちゃんとかに」
「それは難しいですね」
俺の言葉を遮るアルくん。何故に。
アルくんはヴァルくんにも紅茶を渡すと、再度俺の方を向く。俺の紅茶カップを確認しつつ続けた。
「そろそろ舞踏会なども控えてますから、今まで以上に作法の稽古が忙しくなると思うんです。それに加え剣術の指導となると、リオナ様の負担も相当だと……」
「そういやそんなのもあったな。やべ、俺も練習しないと」
俺が頭を掻くと、ヴァルくんがにやりと笑った。目を細め俺とアルくんを交互に見る。
「練習の女役はアルがやるってさ」
「絶対嫌です。追加で給金を請求します」
「ちょっとぉぉぉ⁉ひっど、ひっどアルくん!」
っつーかんだよ!結局剣教えてくれる人居ねえし!まあ、ぶっちゃけ武器とかなんでもいいんだろうけどね?お父さん槍使ってたらしいし。
いや、でもさ。やっぱり男主としては剣やるべきだろ。もしくは体術だろうけど、カ◯ハメ波は出せる気しないからな。あと剣の方が教えてくれる人多そうだし。居ねえけど。
「や、ホント頼むわ。このままだと俺男主からヒロイン枠行っちゃうからさあ!」
「主の場合はオジインだね。もしくはジジイン」
「同感です」
「二人とも辛辣!何?新年の初毒舌的な⁉意味わかんないよ⁉」
「あ、タイトルの伏線回収できましたね」
「タイトルに伏線もクソもないから!いや他の小説ではあるかもだけどウチは適当だから伏線皆無だから!」
俺は頑張ってツッコんで息を切らす。あれ、ここ今ボケしかいないの?あれ?
しばらくその様を見ていたアルくんが、口を開いた。
「うーん、でも、そうですね……紹介できますよ、剣の達人」
「お、ホント?何、アルくんの師匠とか?」
「いいえ」
アルくんは人差し指を立てた。
「弟です」
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モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー)さん» はい!ばっちり言う経緯とかも決めてあるので、お待ちください! (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー) - モモハさん» リクエストお応えありがとうございました!なかなかいい感じですなぁ。さてさて名物リオナちゃんの「ど、どこ行ってたのよ!」を待ってます!よろしくです! (2018年4月9日 12時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中)さん» そうだったんですかΣ(・ω・ノ)ノ!いえいえ、描いていただけただけでも光栄です!これからもよろしくお願いしますね(*´▽`*) (2018年3月30日 13時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» もう、そちらに画像提供ができなくなったわけです。ごめんなさい!かくといっておきながら、中途半端なことしてしまって!ごめんなさい! (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» すみません!どうしても、飛べない事情が分かりました!私トンでもないミスを犯していまして、私ログインしてないので、iPadでアップロードしてるんですよ。それで、諸事情によりそのアップロードした画像を消さなければならないわけでして、それで (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
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