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90枚目 ページ2

「うーん」

「どうしました、A様?」

戸棚から出した紅茶を入れるアルくん。紅茶のいい匂いが俺の事務机まで広がる。俺はひと段落した書類の山を横目に唸った。

「アルくんってさ、どこで武術習ったの?」

「私ですか?私は家で一応習いましたが……」

「そっか」

俺農業しか習ってねェからな。せいぜいクワぐらいだわ。

じっちゃんは古参の騎士だっただけあって、近所に出没する熊やら賊やらを退治してるみたいだったがな。そういやすごかったなあの人。

アルくんは紅茶を淹れ終わり、木の盆に乗せて持ってくる。俺に、火傷に気をつけて、と言いながら渡すと自分も飲み始めた。

「アルくん」

「なんですか?」

「俺に剣教えてください!」

「ぶふぉっ!?」

俺が盛大に頭を下げ頼み込むと、思いっきり紅茶を吹いたアルくん。勿体ねえな、つーか汚ねえな。

「もー!主人が侍従に頭を下げないでください」

「あ、はい」

予想外のガチギレ。

「え、えっと、えー……?」

お願いします以外の頼み方がわかんねえんだが。

そんな俺の心内を察したか、口を閉ざした魔王にアルくんは言葉を紡ぐ。

「命じればいいんです」

「え?あー、命令?」

なんで疑問形なんですか、とアルくんが微笑んだ。

「下手に出なくていいんです。貴方は魔王なんですし」

「そっか……じゃあ、アルくん。俺に剣をおs」

「失礼しまーす」

一瞬沈黙する俺たち。現れたのは。

「ヴァルくんもおおおお……」

「ん、どうしたの主。アル?」

「ヴァル……やれやれ」

かっこつけられないのが日常。

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設定タグ:男主 , ラブコメ , ギャグ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー)さん» はい!ばっちり言う経緯とかも決めてあるので、お待ちください! (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー) - モモハさん» リクエストお応えありがとうございました!なかなかいい感じですなぁ。さてさて名物リオナちゃんの「ど、どこ行ってたのよ!」を待ってます!よろしくです! (2018年4月9日 12時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中)さん» そうだったんですかΣ(・ω・ノ)ノ!いえいえ、描いていただけただけでも光栄です!これからもよろしくお願いしますね(*´▽`*) (2018年3月30日 13時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» もう、そちらに画像提供ができなくなったわけです。ごめんなさい!かくといっておきながら、中途半端なことしてしまって!ごめんなさい! (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» すみません!どうしても、飛べない事情が分かりました!私トンでもないミスを犯していまして、私ログインしてないので、iPadでアップロードしてるんですよ。それで、諸事情によりそのアップロードした画像を消さなければならないわけでして、それで (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:o(`ω´ )o  
作成日時:2017年12月31日 18時

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