過保護な兄を持ちまして… (ページ10)

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遂にその時が来てしまったようです。

伊沢A、人生最大の危機であります

男①「ねぇ、君が伊沢ちゃんでしょ？」

『だからなんですか。』

男②「なんでそんな冷たい目するの？俺ら同じ学校だよ？」

『名前も顔も知らないので』

男③「じゃあこれから覚えてねｯ」

集団でもないがチャラチャラした男3人組から講義終わりに絡まれてしまった。
しかもなぜかしつこい。

『私に絡んでなんの得があるんですか』

男②「え〜Aちゃん可愛いから？」

『相当見る目ないんですね』

男③「いいからいいから。どうせ彼氏とか出来たこともないんでしょ？」

『もちろん』

男①「じゃあ俺らと一緒においでよ〜」

『いや、やめてください！』

急に腕を引かれるが所詮女の体力では男の力強い腕は振り解けない。抵抗しても全く無反応。
兄に電話しないとと思ったがあいにく今日は大事な仕事が入っているのだ

『お願いです。離してください』

男①「いーやだｯ」

『あの、痛いです』

男③「 Aちゃんが暴れるからでしょ？笑」

大学構内ですれ違う人々は面倒な事になりたくないのか見て見ぬふりをしてスルーする。
気づけば都内の街中だった。