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その日の兄はずっと大人しかった。心ここにあらず、というか。
福良さんや河村さんにも心配されてたくらい
やま「 伊沢さんどうかしたの? 」
『 んー、私もよく分からなくて。 』
こう「 ちょっと寂しいんじゃない? 」
『 あんな落ち込みますか?笑 』
こう「 かなりのシスコンだもん。笑 」
やま「 ん?何の話? 」
『 お兄ちゃん、帰ろ? 』
いざ「 え?あ、あぁ。うん 」
『 お先に失礼しまーす 』
『 ねぇ、お兄ちゃんどうしたの? 』
いざ「 なんもないよ? 」
『 全然なんもなくないじゃん… 』
いざ「 ほんとに。Aの一番が俺じゃなくなるのが寂しいだけ! 」
『 何それ笑 お兄ちゃんはずっと私のお兄ちゃんでしょ? 』
いざ「 なぁ、A 」
『 ん? 』
いざ「 やっぱなんでもない 」
『 それ一番気になるやつなんだけど 』
いざ「 これだけは言えないや笑 」
『 はぁ、よくわかんない 』
いざ「 A 今幸せ? 」
『 うん すっごい幸せだよ 』
いざ「 そっか。 」
ずっと兄の言動は分からなかったけど、そこまで気にしなくてもいいかなと思ってた。
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作者名:さくもち | 作成日時:2021年2月24日 10時