君に “ 溺れたい ” (ページ15)

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梨花side

いつも朝は由紀の家の前で待ち合わせ

今日もいつも通り由紀の家へ向かう

私の前を歩いている男子生徒2人

イケメンだな～
先輩っぽいな

と思いながら歩く

そういえば昨日由紀が女たらしの先輩と面倒臭いことになったって言ってたっけ

なんて考えながら2人の男子生徒を見てたら

1人が振り返った

「？」

しかしすぐ前を向いた

なんだろう

そしてその1人がもう1人にコソコソ話しかけている

？「ねえ拓弥、あの子由紀ちゃんと仲いい子じゃない？」

？「ん～、俺わかんねえわ」

？「いや絶対そうでしょ！」

？「話しかければ？」

？「よし！そうする！」

そう言って私に向かって歩いてくる

？「あ、あの、由紀ちゃんと仲いい子？」

「え？そうですけど……」

由紀がどうしたんだろう

もしかして……

「小笠原海先輩ですか？」

海「え！正解！」

拓弥「なんで海の名前知ってるの？」

「いや……昨日由紀からいろいろ聞いたんで、」

拓弥「なるほどね～」

海「由紀ちゃん俺のこと話してくれてたんだ、やべ、なんか嬉しいにやけるどうしよう拓弥」

拓弥「うん、おめでとう」

この人たちはなんなんだろう

さっきからごちゃごちゃ言ってるけど

とりあえず悪い人ではなさそう

「あの」

海「ん？」

「私由紀の家行くんで……そろそろ…」

拓弥「あ、ごめんね、んじゃ」

海「……ちょっと待って、俺も行っていい？」

ん？

何を言ってるんだろうこの人

まあでも悪い人ではなさそうだし……

「はい大丈夫ですよ」

OKしてしまった

ごめん、由紀

やっぱりイケメンには負けるわ