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◇13◆ ページ25



潤side




アクセサリーショップの前を通った時、

メンズコーナーでふと目に止まったんだ。


――紫のチューリップがついてるネックレス。花言葉は・・。





潤「――永遠の愛、だよ。」

和「え・・」






今回の事でよくわかった。


――和は、自分を大切にするということを忘れるって。





自分を大事にしない悪い癖がある俺の恋人。

いつも「潤君のため」と、自分の事は後回し。





過去のせいで自分の価値みたいなものが見えなくなったからなのかな。

自分を『犠牲』にしてでも、俺を守ろうとする。

俺は別に、守ってほしくて一緒にいるわけじゃないのに。

ーーー守ろうされて『離れよう』なんて言われるの二度とやだ。

でもきっと、言葉で言っても和には届かないだろうから。





潤「俺は、永遠に和を愛することを誓います」

和「なに・・結婚式みたいなこと、言って・・」





明らかに動揺してる。

そりゃそうだ。自分の誕生日でもないから和はきっと予測してない。

俺を喜ばす事しか考えてないはず。

元々、自分が喜ぶ事には慣れてない人だからね。

自分の誕生日だって俺が何を渡しても少し笑うだけだし。





――だから、尚更今日の俺の誕生日に渡そうと決めた。





潤「和。大好き。誰よりも大切だよ」

和「や、めて・・もう、分かったから」


泣きそうなのかな?顔を両手で覆ってしまう。


潤「和、手どけて?つけたいから・・」

和「・・」


渋々、と言った感じで手をどける和。





潤「生まれてきてくれて、ありがとう」

和「――・・っ!!」

潤「わっ・・」



和が、ビクッとするから思わず驚いた。

両目を見開いて俺のことを見つめる。

――その両目から、綺麗な涙が伝った。





和「・・うまれて、よかった・・?」

潤「うん。もちろん」

和「ほんとに・・?」

潤「ほんとだよ?どうしたの・・?」

和「・・ぅっ・・」


ポロポロと和の瞳から涙がこぼれる。

拭っても拭っても止まらなくて。


潤「かず・・?」


何でこんなに泣いてるのか分からなくて。

何度も頬に口づける。泣かなくていいよ、と意味を込めて。


すると、和がされるがままになってたのも束の間・・。


潤「んぅ・・っ!」


頭を押さえられ、深いキスをされる。


潤「ぷはっ・・か、ず・・?」

和「――ありがとう、潤君。一生大切にする」





・・・そう言って、何かが吹っ切れたようにニヤリと笑った。


〇誕生日の夜〇→←◇12◆



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しょうちゃん(プロフ) - 続きが読みたいです! (2020年5月19日 23時) (レス) id: d034f78533 (このIDを非表示/違反報告)
- おもしろかったです!たまに涙が出てくるようなシーンがあって話に夢中でした。ありがとうございます♪ (2018年5月3日 12時) (レス) id: 11356a9e94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅうな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2017年8月18日 1時

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