★《君と一緒にいつまでも》野上 幸太郎 ページ4
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20XX年某日。
「幸太郎、テディ！おかえりっ。」
「ただいま、A。」ﾁｭｯ
玄関を開けてすぐ、帰宅を待ち構えていたかのように抱き着いてくるAを受け止め、幸太郎はその額に口づけを落とす。
「ただいま戻りました。」
幸太郎の後ろから顔を覗かせるテディに、Aはおかえりと微笑みながら返した。
「今回はどの時代に行ってきたの？」
帰宅した2人を労うように、Aは温かい紅茶が注がれたティーカップを渡した。
「えっ！江戸時代！？」
Aは幸太郎の話を聞いて、くりくりとした目をさらに丸くする。
幸太郎がテディとともに語る今回の旅の顛末を、Aは興味深そうに聞き込んでいた。
「えっっ！テディと契約解消！？」
「あぁ。いきなり言い渡された時はほんとにどうしようかと……っ！」
先ほどよりも一層目を丸くして、Aは驚きの声を上げる。
その時の光景を思い出して言葉に熱がこもってしまった幸太郎は、自身を落ち着けるように1つ咳払いをしてから、Aに真っ直ぐ向き合った。
「……Aに伝えたいことがあるんだ。」
その真剣な眼差しに、楽しげに話を聞いていたAもわずかに身を固くする。
「……俺は『大切な人は一度なくさないと分からない』なんてことはもうしたくない。大切な人を失う怖さ、辛さは、もうこりごりなんだ。」
わずかに寄せられる眉間のシワに、幸太郎が感じた苦しさが表れている。
「だからA、これからも俺の傍にいてくれないか？俺はずっとAを大切にする。」
そんな精一杯の想いを伝える言葉に、Aは力強く頷き返した。
「……ありがとう。もちろんそのつもりだよ。」
Aは肩の力を抜くように、小さく息を吐いてから、幸太郎の瞳を見つめて告げた。
「私も幸太郎とずっと一緒に生きていきたい。
どんなことがあっても、幸太郎となら乗り越えられると思うから。」
「ありがとう。
愛してるからな、A。」
そう言って幸太郎は、Aの唇に甘い口づけを落とした。
そのキスで、2人の想いを未来に誓うように。
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★《はじまりの朝に》コウ→←★《加熱する欲望》ジョー・ギブケン
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 幽々華さん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません！リクエストありがとうございます！第10章にて続編を書きますので、ぜひお待ちいただけたらと思います(^^) (2021年12月17日 0時) (
レス) id: d79e2b38c6 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - 別の機会にでも剣崎君メインの「嘘色の祝福」後日談が見てみたい…… (2021年5月29日 2時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 里香さん» ご感想ありがとうございます！強がる賢人と包み込む夢主ちゃん、という対比を意識したのでそう言って頂けて嬉しいです(*^^*)オチの芽依ちゃん私も好きです♪笑 またよろしくお願いします！！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません。明けましておめでとうございます♪不破さんがツン担当してるのも良いですよね！嬉しいコメントありがとうございます。また今年もよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
里香(プロフ) - 賢人くんのお話、ありがとうございました。夢主ちゃんと賢人くんの関係性、最高でした。一番最後の芽依ちゃんも可愛かったです。 (2021年1月10日 21時) (携帯から) (レス) id: a371ba2978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2020年12月19日 20時
