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「大変だ！Aが魔法をかけられた……っ。」
「えっ、Aちゃんが！？」
魔法部屋に飛び込んできた魁に、芳香が心配そうに駆け寄る。
「一体どうしたの？」
「ナイとメアに魔法をかけられて、いま気を失ってる。……ちゃんと守れなかった俺のせいだ。」
「自分を責めたって始まんねぇだろ。なんか手がかりないのかよ。」
「手がかり……？」
しっかり者の麗と翼、そしてヒカルが魁をサポートする一方、芳香や蒔人がAを見守っていた。
「……そうだ！確か、何とか�爛鼻璽襦Ε競競讚瓩辰童世辰討慎い�する！」
「……なるほど。もしそれがメーミィの呪文であれば、何らかの幻覚魔法だろうね。」
ヒカルが呪文を解析しているそばで、わずかにAが意識を取り戻した。
「うぅっ……ここは……？」
「A！良かった、目が覚め……」
「魁っ。」
「「「えっ！？」」」
駆け寄る魁に目もくれず、Aが抱き着いたのは兄の蒔人。
魁はその光景にあんぐりと口を開ける。
「おい兄貴！？何して……」
「いや俺は何もしてない！」
「あれ、魁がここにも……！大好きだよ〜〜♪」
慌てふためく蒔人を置いて、次にAが目をつけたのは翼。
Aに抱き締められた上に愛の告白をされ、翼は真っ赤な顔で硬直している。
「どうしちゃったんだよA！俺はここにいるって！」
「恐らく今のAちゃんには、見るもの全てが君に見えているんだろう。だからこうして……っ？」
「魁、ちゅーして……？」
「！？///」
とろりとしたAの甘い声でキスをせがまれ、ヒカルは赤面しながら崩れおちる。
我慢の限界を向かえた魁は、ヒカルからAを引き剥がし魔法部屋を飛び出した。
「もぉこれ以上はダメ！A、ちゃんと俺を見てっ？」
「ふふっ、魁だぁ……♪」
「そう、これが本物の俺。だから、もう魔法なんかに惑わされないで。」
「魔法……？」
「うん、だから解けるまで俺以外見ちゃダメ。……まぁ魔法が解けても俺だけを見ててほしいけど。」
魁は本心をわずかに呟きつつ、Aを自室のベッドに座らせる。
「必ずAを助ける。俺が迎えに来るまで、この部屋で待ってて。」ﾁｭｯ
ちょこんと座るAの頬に、魁はキスをして部屋を出た。
(……早く呪文を解明して、魔法を解かないと。)
大事な彼女が周りをメロメロにするのを見るなんてもう御免だから。
魁は強い決意と共に、魔法部屋に戻った。
(ナイとメア、ぜってぇ許さねぇ！)
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★《Kiss me more》バンバ→←★《惑わされないで》小津 魁
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 幽々華さん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません！リクエストありがとうございます！第10章にて続編を書きますので、ぜひお待ちいただけたらと思います(^^) (2021年12月17日 0時) (
レス) id: d79e2b38c6 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - 別の機会にでも剣崎君メインの「嘘色の祝福」後日談が見てみたい…… (2021年5月29日 2時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 里香さん» ご感想ありがとうございます！強がる賢人と包み込む夢主ちゃん、という対比を意識したのでそう言って頂けて嬉しいです(*^^*)オチの芽依ちゃん私も好きです♪笑 またよろしくお願いします！！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません。明けましておめでとうございます♪不破さんがツン担当してるのも良いですよね！嬉しいコメントありがとうございます。また今年もよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
里香(プロフ) - 賢人くんのお話、ありがとうございました。夢主ちゃんと賢人くんの関係性、最高でした。一番最後の芽依ちゃんも可愛かったです。 (2021年1月10日 21時) (携帯から) (レス) id: a371ba2978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2020年12月19日 20時
