君の隣が… ページ31
ガチャと音がする。
あぁ、やっと帰ってきたんだね。
「……A？」
僕の様子がおかしいと思ったのか、勝己が心配そうな顔で僕の前に座った。
大丈夫だよ、勝己。
ちょっと眠たくなっちゃったんだ。
でもなんか少し寒いんだ…
僕は動きにくい体をなんとか動かして、勝己の膝に顔をのせる。
ねぇ勝己……抱きしめてよ。
鼻先で勝己の腕をつつくと、勝己は僕を優しく抱きしめた。
あぁ、あったかいな…
やっぱり、勝己が一番だな…
勝己の顔を見ると、目は潤んでいて、どこか昔を思い出させた。
小さい頃、あんなにやんちゃで、お世話をするのが大変だったのに、
いつの間にか、大きくなって…
僕の名を呼ぶ声も低くなった。
でも寝顔も、笑顔も、泣き顔も……全部昔と変わってなくて、そこに愛しさを感じた。
ねぇ勝己……
僕はちゃんと君のお兄ちゃんでいられたかな？
勝己が抱きしめる力を少し強める。
ゆっくりと目を閉じると、浮かんでくるのは勝己やお母さん達との思い出。
どれも忘れがたくて、大切で……
僕の全てなんだ。
「A、これからも俺の隣は、お前だけだからな……」
震える声が聞こえる。
僕も、君の隣は僕だけがいいなって思うよ。
勝己……
ありがとう。
夕日が部屋を照らす中、
僕は、ゆっくりと眠りについた。
＿＿
ここからは、爆豪くん視点のお話を数話書きますので、引き続きよろしくお願いします。
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あいにゃ(プロフ) - 電車の中で大号泣してやばいです……素晴らしい作品をありがとうございます😭😭😭 (2022年12月30日 18時) (
レス) @page37 id: 81a8b41ab6 (このIDを非表示/違反報告)
パラるらパラるらﾌﾟﾋﾟｰ(プロフ) - これだから犬派はやめらんねぇえええええええ！！！！！涙でてくるぅうううう、！！！！！😭 (2022年7月4日 14時) (レス) @page37 id: ef041b84a4 (このIDを非表示/違反報告)
あほ - 泣きました。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年1月24日 15時) (レス) @page37 id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - すごい作品を完結してくださりありがとうございます。最後は涙がとまりませんでした。 (2022年1月18日 20時) (レス) @page36 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
I - 本当に素晴らしい作品でした。ありがとう (2021年2月2日 22時) (レス) id: 4cd974d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青のり | 作成日時：2018年10月17日 20時
