君に手が届くまで Lily_04 ページ15
「そんなわけないでしょ〜」
「恋愛マスターをなめないでくださいよ！」
その後もにーやんと話していたらそろそろお開きの声が聞こえてきて時計を見る。
「やば、意外といい時間じゃん」
「Aさんって終電早かったんでしたっけ？」
「うん、ちょっと急いで出ないとやばいかも」
私はにーやんにお礼を言って慌てて相方にお金を託して劇場のエレベーターに向かった。
まあ間に合わなくても最悪漫喫でも行けばいっかなんて考えていたらちょうどチン、と音がなって扉が開く。
私はエレベーターに乗り込んで下の階のボタンを押したら
扉が閉まりそうになったのに手が中に入ってきてまた扉が開く。
「！！」
びっくりして少しの間誰だったか気づかなかったけど入ってきたのは
『やから、何で勝手に帰るんですか』
リリーくんだった。
エレベーターが進み始めて二人っきりだからお互いに変に緊張して無言になる。
「リリーくん、出てきちゃって大丈夫だったの？」
『大丈夫です、全部モリシに投げてきたんで』
「ふっ」
『...やっと笑ってくれた』
「えっ？」
『...あんまり俺の前で笑ってくれへんから嫌われたんかと思いましたよ』
「そんなわけ...！」
そんな話をしていたら目的地に着いて扉が開く。
二人で付かず離れず駅に向かって歩く。
『あの、』
「ん？」
『...婚活してるんですか？』
「えっ？あー...まあ年も年だからねー、いい人がいればだけどね、笑」
『俺立候補してもいいですか？』
リリーくんの言った言葉が理解できなくてリリーくんの方を見るとバチっと目が合う。
『Aさんが他の男に取られるの嫌なんです、俺の方がずっと前から好きやったのに』
知らなかった。
リリーくんがこんなに私のことを想っていてくれていたなんて。
『知らなかったみたいな顔してる』
「だってそんなことないと思ってたから...」
『好きじゃなきゃここまでこないですよ』
『俺と付き合ってください』
「こちらこそよろしくお願いします」
やっと手の届く距離に彼がやってきた気がした__。
(Aさん、そういえば終電...)
(あっ！やばい...仕方ない漫喫でも行くか〜)
(俺の家来ます？)
(いやいや初っ端から行かないでしょ！)
(俺はいつでも歓迎ですよ)
(んー...)
(考えてる顔もかわいい)
(うるさい)
(で、どうします？)
(....泊めてください)
頃合いもよく K.Kawanishi_01_★→←君に手が届くまで Lily_03
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話が大好きでいつも楽しく何度も読み返しております。もしよろしければvol.5のパスワードを教えていただきたいです🙇♀️よろしくお願いします！ (1月6日 16時) (
レス) id: 2c20052123 (このIDを非表示/違反報告)
かき(プロフ) - コメント失礼します。リクエストでマユリカ阪本さんお願い致します！ (2023年3月21日 20時) (レス) id: bedcd72498 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ロッテグラスさん» リクエストいただきありがとうございました...！個人的に話の続きを書いてみたくなったのでまたどこかのタイミングで書かせていただきます！ (2023年3月16日 23時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - もと、�爐砲鵑犬鶚瓩任后�💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - まるまるさん» 最高でした✨あの、、立て続けに申し訳ないのですが、リクエストでなにわスワンキーズの前田さんでお話かけますか？お願いします🥺🙇♀️ (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年9月4日 2時
