しるしの意味 K.Kawanishi_03 ページ28
「け、賢志郎さん」
『こんなところで会うなんて珍しいなあ...』
そう言って微笑む賢志郎さんはいつも私を安心させてくれる。
でも今は少しだけ気が気じゃなかった。
小池くんと二人で飲みに来ていることがわかったらめんどくさいことになる。
それに本当に賢志郎さんに嫌われてしまうかもしれない__。
「そ、そうですね...笑」
私は絶対にぎこちなくなっているであろう笑顔を浮かべてその場を去ろうとする。
だけど賢志郎さんはそんな私の腕を掴んで顔を寄せてくる。
「賢志郎さん...！ここ外です...！」
『だってなかなか会えへんから。こんなところで会えるの嬉しいやんか...』
そう言ってなかなか離れてくれない。
だからといってこんなところを見られたら大変だ。
『Aは嬉しくないん...？』
そう言って寂しそうに見つめてくる賢志郎さん。
「いや...そういう訳じゃ...」
やばいもう少しでキスされる...！
そう思って目をつぶるのと同時にAさーん、と私を呼ぶ声が聞こえる。
遠くから小池くんの声と足音がこっち側に向かって来ていた。
「Aさん！探しましたよ〜、笑」
「ご、ごめんね...！ちょっと迷っちゃってて、笑」
賢志郎さんはとっさに物陰に隠れてくれたからさっきのことはバレていないようで安心した。
戻りましょうか、そう言って私の先を歩いて行く小池くんの後ろから追いかけた。
ただ今の姿を賢志郎さんに見られていると思うと
心がざわざわしていてその後の食事はあまり喉を通らなかった。
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「そうなんですか...彼氏さんがいらっしゃったんですか...」
「うん...ごめんね」
「いえ、こちらこそ誘ってしまってすいません」
あの後、私に彼氏がいることを小池くんに伝えた。
もちろん賢志郎さんだということは伏せて。
それを聞いた小池くんは落ち込んでいたがこれからも変わらずに接してくださいと言ってくれた。
いい子でよかった...。
これからも変わらないいい関係で仕事を続けられそうで少しホッとした。
終電の時間も迫っていたので小池くんとも店を出て駅でお別れして家に帰った。
もうすぐで家に着くところで自分の部屋の明かりがついていることに気づく。
「あれ...私消し忘れて家出たかな？」
疑問に思いながらも家の鍵を開けて中に入った。
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がー(プロフ) - ありがとうございます、！！ゆっくりで大丈夫なので楽しみにしてますね！！ (2022年7月14日 1時) (
レス) id: 119bcec416 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - まるまるさん» わざわざすみません！！ありがとうございます！いつまでも待ちますし、後回しになっても大丈夫ですので、気軽に待たせていただきます！ (2022年7月14日 1時) (レス) id: db6601ed95 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - うたさん» リクエストいただきありがとうございます...！私自身奥田さんに詳しくないので少し情報を集めて小説を書きますのでお時間がかかってしまうかもしれませんが気長にお待ちいただけると幸いですm(_ _)m (2022年7月12日 22時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - がーさん» ありがとうございます...！リクエストもいただきありがとうございます。必ず書かせていただきますので少々お待ちいただけると幸いです(´∀｀*) (2022年7月12日 22時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - もしお時間ありましたら、ガクテンソクの奥田さんのお話書いていただけたら嬉しいです！！ (2022年7月11日 23時) (レス) id: db6601ed95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年6月16日 1時
