Assortment of sweets (ページ26)

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似た者同士 K.Ito_03 ページ26

「...？！！」

自分の上履きの色と私の色を交互に見て慌てる女の子。
私が履いているのは3年生を意味する赤、対して彼女たちの色は1年生を表す青。

「す、すいませんでした...！」

「わかればよろしい」

「私はそこにいる伊藤くんと友達なんだ」

「友達が君たちから言葉の暴力を受ける権利はないはずだが？」

そう言い終わる前に彼女たちは足早に去っていた。

「ふう、やれやれ」

彼女たちの去っていく後ろ姿をぼーっと見ていると伊藤くんが自分のところに近づいてきて

『Aさん...』

今にも泣きそうな顔で呟いて私を見つめる。

「なんだい、今この姿を見られたら私がいじめているやつに見えるじゃないか」

もう面倒ごとはごめんだ__。
そう思って立ち去ろうとした時

『あっ』

急に制服のスカートの裾を引っ張られる。

『い、行かないで』

『僕クラスに友達がいないから...さっきAさんが友達って言ってくれたの嬉しくて......』

そうやって上目遣いで見つめる伊藤くんに

ドキドキしたなんて、彼には絶対伝えない__。