第１０１話 ページ9
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零「……中也、少し静かに。」
中也「は？」
零「ッは……良いから黙ってよ。夜はこっからだろ」
男2「もう異能力を使うな。別の人間がお前の兄に牙を剥く。」
零「脅してるの……悪い子だ。」
まだ本気を出してないだけだよ(言い訳)
しかし兄のことを出されるとこう、調子が出ないんだよね。
さっきは腕を斬られただけで済んだ。
中也「おい、離せよ。」
零「……異能は使うなよ、中也。」
中也「分かってる」
異能を使わせないって何を考えてやがる？
男2「……声を出すなよ。……ったく。マフィアの幹部なんて大したことはないんだな。」
零「……ッ」
男が持ってる刀を鞘から抜いて私に向けてくる。
今のうちに中也を家に投げておくか
そして、その刀が私の方に向いて__
男2「……はぁ…まず1人目。お前の兄は丁寧に扱ってやる。反応が楽しみだな」
零「治……だけは……駄目。」
駄目だ……さらに出血が…
痛い…刃物がお腹の中で……
男２「しぶといな……この女」
零「……私ってさ、これくらいしか能がないからね。」
男２「でもお前はもう駄目だ……自分でも分かってるんだろう？」
零「……にい、さん」
ーー
太宰「……な……何で」
家の鍵は閉めたはず。
それに、綺麗に誰かが鍵を開けたのか？
しかも、血生臭い…風呂場に行くほどに血の量は増えていく
太宰「零……なんで……ここに…」
零「……兄さん、手当て…あと…気をつけ…」
太宰「なに……言って……零しっかりして」
駄目だ……手が震えて手当てができない。
零「………ったい」
太宰「こんなに傷だらけで……誰がこんな事を。」
零「ん…兄さんに鍛えられたお陰で……こんなので余裕だよ。」
太宰「…え……あ」
零「ふふ……お兄ちゃん……助かった」
太宰「っ……零。」
零「寝かせて……あと女用の服用意して……寝る。」
太宰「……わかった。」
急いで風呂場から出て真冬の部屋に向かった。
そこにはかなり可愛い服があるはず。
あとで連絡を入れておこう。
『緊急で妹が泊まりに来た。』
そう伝えておけば大丈夫。
それに、廊下などを綺麗にしておこう。
本当に、昔のこと……まだ覚えていたんだ。
・
・
相澤「一応彼女が同行する。何かあれば彼女たちに言ってくれ。」
全員「「よろしくお願いします！」」
真冬「い、いよいよか。」
来華「だ、だね…」
真冬「でも、全員受かりたいよね！」
来華「ですわね。」
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作者名：黄泉 | 作成日時：2018年10月11日 18時
