第１９話 ページ21
国木田「大丈夫か？太宰。」
太宰「……まぁね。」
中島「大事に至らなくて良かったです。」
国木田「あの女は……誰なんだ？」
マユ「真緒ちゃん、何処…。」
小華「……イライラする。」
マユ「あ、包帯のお兄さん。この子、知りませんか？」
画像を見せる。
小華「無駄だよ……こんなのに頼むなんて」
太宰「知ってるよ。」
小華「へっ？」
太宰「私の嫁さんと一緒に逃げた。」
国木田「嫁！？」
小華「……ゆ、冬華ちゃんと何処に？」
太宰「……さぁね。」
小華「……マユ。」
マユ「……なるほど。」
小華「？」
マユ「ありがとうございます。……小華、帰ろっか。」
太宰「……君たちは？」
マユ「私は冬華ちゃんの友人。今から会いに行くの。ではでは〜。」
ーーー
マユ「なんで、この包帯の人が。」
小華「知らない。というかこの倉庫に呼んで何を……。」
真緒「マユちゃん！えっとね……ここは冬華ちゃんの倉庫なんだって。」
小華「じゃあ、あの子は……。」
中也「おお、矢っ張りきたのか。太宰？」
太宰「うっわ……最悪。」
冬華「ふふ。中也さんはとことん嫌ってるようね。」
中也「当たり前だ。」
太宰「ここに呼んで何をするつもり？」
冬華「さっきの続き！邪魔が入るからね！ここなら邪魔は入らない。」
太宰「やっぱり変わったね。 冬華。」
冬華「変わったよ。だって、自分で死ぬことを許されてないもの。」
真緒「まさか、自分の寿命を使い切るつもり？」
太宰「それは、やめて。」
冬華「はぁ……中也さんたちは本当に帰って……邪魔。」
中也「今度結果聞かせろよ。」
冬華「わかってるよ。」
真緒「はぁ……あの管理人はあの子に何を吹き込んだのよ。」
冬華「そうかもね。」
太宰「……なんでそんなステッキを……？」
冬華「だから、兄が死んだからでしょう……私は……早く…楽になりたいの。」
小華「そうね……私達に話してくれたものね。」
マユ「懐かしいな。……ミミックか。」
太宰「何故それを？そもそも君たちは……。」
マユ「私たちは暫く……遊び歩いていたの。」
真緒「ええ。……ミミックの一件は忘れたいですわ。」
小華「……そうね……魔法なんてあまり使いたくないの……。」
冬華「魔法の事は……もう忘れて。」
太宰「それは……分かった仕方ないしね。」
冬華「……なら、さっきの続き。」
さっきと同じくハサミを大きくして握り直す。
太宰「私に勝てるかな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黄泉 | 作成日時：2018年7月21日 20時
