第２４話 ページ30
シャオ「しばらくは好きな事をさせる。」
雪乃「そう。」
あの時、庇ったのは一般市民だけではなく、大火傷を負った私。
でも何故、回復が遅い？
……なぜ？
シャオ「……」
双葉「あ、今日あ雪乃ちゃんもいるんだね」
シャオ「ん？なんでわかったの？」
双葉「雪乃ちゃんの部屋のにおい、かな。」
雪乃「部屋の……えっ？」
双葉「ふふ、洗剤、凄くいい香り、ですもの。」
雪乃「あ、ありがとう……」
双葉「シャオ。私の目……良くならないの。」
シャオ「大丈夫………君の目はちゃんと治すからね。」
双葉「……本当？」
シャオ「そう、本当。……だから、今はゆっくり。」
双葉「シャオ、多少、声が震えていますが。」
シャオ「気にしないで。」
雪乃「もう、シャオったら。私たちでなんとかするから……双葉、今はゆっくりしてなさい？」
双葉「…うん。」
＊＊
一乃「美桜、身体は平気か？」
美桜「はい、お陰様で。ゆっくり眠れましたの」
一乃「２週間か……あんたにしては短いなあ。」
美桜「そうですね、前回は月単位でしたっけ」
一乃「確かそうだったわね。」
清光「あれ、主……もう座っても平気なの？」
美桜「ええ、心配ありがとうね。」
清光「そっか。……ってあんた…」
一乃「久しいな。加州清光。……まあ、私はまだまだここに居るわよ？」
清光「別に嫌って思ってないんだけど」
一乃「そう、それなら嬉しいわ。ねえ、美桜？」
美桜「どうしたの？」
一乃「雪野って職員から仕事が来てるんだけど、どう？受ける？」
美桜「うん、受ける。……本丸への帰還許可が出るまでなら。」
一乃「そう。無理がない範囲の仕事だし、そろそろ体調もいいからってさ。」
美桜「あら、なるほどねえ。」
一乃「………うん、説明をしてくれるみたいよ？」
美桜「うん」
＊
雪野「やっ、来たね！」
美桜「うん、説明聞きに来たの。」
雪野「まあまあ、座ってや」
美桜「わかった……で仕事ってさ。」
雪野「ああ、それなら____」
＊＊＊
美桜「はいはーい、邪魔するね〜！」
清光「なんでこんなに元気なの！？」
美桜「あとこれ、武器長杖持っててね。」
清光「杖？」
美桜「うん、きっとそれが私と貴方を守るから。」
？「……ヒト？」
美桜「あれ、誰か喋った？」
清光「主、危ない！」
美桜「きゃっ！」
清光がいなかったら危なかった……。
これは………太刀？
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作者名：黄泉 | 作成日時：2020年1月16日 22時
