弱虫ペダル×体調不良3 (ページ15)

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東堂×乗り物酔い② ページ15

荒北side

東堂の奴想像以上にビビりすぎだろ！

って思っていた。

ジェットコースターに乗りながら俺は普段ない刺激が受けられて楽しいじゃナアイ！！！って思っていた。

やがてジェットコースターが終わり止まる。

横を見れば東堂はぎゅっと目を瞑っていた。

荒『おい！終わったぞ、降りんぞ。』

東『ああ...』

席から降りて歩き始める。

新『楽しかったな！』

福『ああ。』

荒『ったく福ちゃんは楽しい時の顔が分かんねえな！』

福『荒北。俺は楽しんでいるぞ！』

荒『そうなのォ？』

新『次は何乗る！？』

荒『んだなぁ...ってやけに静かだな東堂。』

いつもなら1番うるさいくらい会話に入ってくる東堂がさっきから静かだ。

珍しい事もあんだなと思ってふと横を見る。

新『尽八？』

東『...』

福『どうした。東堂。』

俺たちが声をかけても下を向いて黙ったままだ。

様子がおかしい。

荒『東堂？』

東『ちょっと...トイレ行きたい...』

新『ああ、行こう！ちょうど俺も行きたかった！』

なんだ、トイレに行きたかったのね。

福『東堂！？』

トイレに向かって歩いてたら福ちゃんが急にでかい声を出したので東堂を見るとしゃがみ込んでいた。

荒『は！？どしたの！？』

急にしゃがみ込むもんだからどうした！？と思い東堂と同じ高さになり声を掛ける。

東『...ハアッ...気持ち悪い...』

そう言うと口元を手で抑える東堂。

新『尽八！？大丈夫か？吐きそう？』

新開がそう問えばコクリと頷く。

おいまじかよ！

急いで福ちゃんが東堂を持ち上げてトイレに連れて行く。

まさかのお姫様抱っこだ。

福『ほら、着いたぞ、我慢しなくていいからな。』

個室で東堂を下ろして福ちゃんは背中をさする。

東『ハアッ...ッウウ！ゲェーっ！パシャパシャ』

新『間に合って良かったな...』

荒『全くだ。』

東『...ッオエー！ハアッハアッ...すまない...もう大丈夫だ...』

少しして落ち着いたようだ。

荒『ほら、口濯げよ。』

俺はペットボトルの水を差し出した。

東『ああ...みんなすまなかった...』

顔を上げて東堂が立ち上がった。

新『おめさん大丈夫かー？』

福『少しそこのベンチで休もう。』

俺たちはそこそこ広いベンチに座る。

福『飲み物買って来る。』

福ちゃんは飲み物を買いに行った。

荒『お前朝から調子悪かったのー？』

ぐったりする東堂に声を掛ける。