弱虫ペダル×体調不良 (ページ40)

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荒北×腹痛② ページ40

荒北side

またトイレに向かう。

なんか、こんな痛かったか？って思い始める。

冷や汗までかいてきやがる。

とりあえずトイレの個室に入り便座に座ると、水しか出てこない。

荒『チッ...』

この痛みに苛立ってくる。

深夜から下痢を繰り返しているから出す物がないのは仕方ない。

むしろもう今朝からはずっと水しか出てこなくてひたすら腹が痛む。

保健室で痛み止め貰おうかな...

とりあえず腹の痛みが落ち着くまでトイレに居座る。

少し落ち着いたので、トイレから出ると新開がいた。

新『おお！靖友もトイレか！ってまだパジャマかよ、早く準備しろよー！』

そんなオメェもパジャマじゃねえかよって思ったけど喋る元気もなくなってきた。

荒『分かってるョ。』

俺はそう言い、部屋に戻り校舎に向かう準備をした。

よし、準備はok。後はこの痛みが治れば...

なんて事を考えていた。

コンコン

誰だ？誰かが俺の部屋をノックする。

新『靖友、準備できたかー？行くぞ！』

ふと時計を見ると、校舎に向かう時間になっていた。

学校の日は毎朝俺、福ちゃん、新開、東堂は一緒に廊下で待ち合わせして向かっている。

学校が休みで部活だけの日も同様だ。

荒『すぐ行くヨ！』

俺はカバンを持ち部屋を飛び出した。

案の定、そこには皆が集まっていた。

荒『待たせたナ。』

そして、校舎に向かう。

校舎に向かっているが、またトイレに行きたくなってきた。

腹がまたキリキリと痛む。

しばらく考えないようにしようかとか思ったけど無理だ。

荒『ワリ、先に行ってくれ、俺ちとトイレ行くワァ。』

東『何を言っている！そんな時間はないぞ！』

福『ホームルームに遅刻するぞ。』

荒『先行っててナ！』

新『靖友！』

なんか呼び止められたし、遅刻は後々進学とかに響くから気を付けていたけど、今はそれどころじゃない。

トイレに着き、またすぐ便座に座る。

これ何回やんのよ...！

荒『...ハア』

痛みと辛さで思わずため息をつく。

それから何分奮闘したのか分からない。

新『靖友ー？いるか？』

新開の声が聞こえた。

あれ、先に行ったんじゃないの？なんで？

荒『新開...？』

疑問に思いながら聞く。

新『おめさん、やっぱ体調悪い？腹か？』

なんでいるんだよ...

トイレそんな長かったか？

いや、そんな事はない。