弱虫ペダル×体調不良 (ページ32)

今日:34 hit、昨日:15 hit、合計:36,525 hit

手嶋×怪我④ ページ32

青八木side

純太を支えると、純太の背中は急に波立った。

手『...ハアッ...ハア...グラッ！...ッ...ウゥ！ゲェーッ...ゲッホゲッホ...オェーッ...』

そしてそのまま吐いてしまった。

青『純太！どうした！純太！』

手『...ごめ...ハアッハアッ...お...やぎ...すぐに拭く...』

純太は肩にかけていたタオルを持ち、俺の服を拭こうとする。

青『いいから、座れ！』

今そんなことしなくていいから自分の心配しろ。

俺はそれを止めと、純太を地面に座らせる。

青『純太、水は飲めるか？』

手『...ハアッ...ハア...ああ...』

これだ吐いてしまったから水分は摂らせたほうがいいと思い、水を飲ませる。

青『気分はどうだ？』

手『ああ...さっきよりは...ハアハアッ...まし』

顔色はまだあまり良くない。

青『そうか。少し横になれ。』

俺は純太の体を横にさせ、下が地面だと痛いだろうから持っていたタオルを枕にしやった。

少し横になってる純太から荒い呼吸が聞こえた気がした。

目がトロンとしている。

寝た？いや、気絶か！？

青『純太！純太！純太！』

俺は必死に声を掛ける。

顔を叩くが反応がない。

このままではまずいと思い、金城さんに電話をすると、すぐに顧問と車で来てくれることになった。

金城さんが到着する。田所さんも一緒だ。

金『待たせたな！青八木！手嶋！』

金城さんが急いでこちらに来る。

青『意識...なくって...！』

思わず慌ててしまう。

田『落ち着け青八木！よく見ろ！呼吸してるだろ。寝てるんだよ！』

急な事で1人で慌てていた。

2人が来てくれて良かった...

田『手嶋！大丈夫か！』

田所さんが純太の肩を揺する。

手『...ック...！！』

純太は自分の状況にびっくりしたのか目を見開く。

金『怪我もしているようだな。気分はどうだ？』

金城さんも語りかける。

手『...あ...の...ハアハアッ...すみません！...』

意識が戻ってきたのか純太がいつもの声で謝罪をする。

田『生きてたな！良かった！で、着替えられるか？』

手『ハイ！...本当にすみません...！』

金『気にする事はない。誰にだってこういう時はある。』

純太は着替えを終え、戻してしまった場所は俺と顧問で掃除をし、皆車に乗る。

手『青八木、すまなかった...』

純太が俺を見て言う。

青『気にするな。』

俺はただそう伝えた。