弱虫ペダル×体調不良 (ページ30)

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手嶋×怪我② ページ30

青八木side

部活の始まる30分前に部室に到着する。

まだ誰も来てないかって思ったら純太のカバンが置いてあった。

もう居たのか。

早めに自転車を整備したかった為自転車を出し、外に出る。

ん？あそこにいるのは...純太？

なんであいつあんな水被ってんだ？

少しずつ近づくが俺には気づかないようだ。

純太のとこに着き、よく見ると怪我をしていた。

青『純太！どうした！？』

思わず声を掛ける。

手『おお、青八木おはよう。ずいぶんと早いな。』

青『何言ってんだ？もう部活始まるぞ？てかお前怪我してるじゃないか！』

手『ああそうなんだよ。困っちゃうぜ、早めに来たから天気いいなあーってバイクに乗ってたらこれだよ、笑えるよな。』

純太はそう言い自分の傷だらけの体を指差す。

青『大丈夫なのか？』

手『ああ、大丈夫だよ。すぐに俺も部室に行くから先に行っててくれ。』

青『分かった。なんかあったら言えよ。』

手『ありがとよ！』

この時からもう少し見ててやるべきだった。

少しして純太が戻ってきた。

青『大丈夫か？純太。』

手『ああ、気にせんな。よくある事だ。』

よくないだろって思ったけどこの時俺はそれ以上突き止めなかった。

そして、練習が始まる。

今日は各自練習なので、純太と2人でもっと強くなるために練習をした。

青『ペースを上げる。』

手『お...おぉ...ハアッ...ハア...』

にしてもさっきの怪我が痛むのか今日は純太のペースがいつもより遅い。

青『おい、純太。ペース上げるぞ。』

手『...分かって...ハアッハア...る...』

やけに疲れるのが早いな。

だけど、俺も練習に手を抜くわけにはいかない。

スピードを上げる。

青『純太。』

ふと後ろを見ると純太はついてこれていない。

というより、止まってる？

明らかに止まっていた。かと思えばバイクを降りる。

何やってんだよ...！

仕方なく俺は純太のいる位置に戻る。

青『おい純太、どうした？』

手『...あおや...ぎ...ハアッ...ハアッハアッ...』

よく見るとそこには先程と比べてかなり顔色が悪く息を荒くし、肩で呼吸をする純太がいた。

青『おい、大丈夫か！？』

手『ハアッ...ハアッ...フラッ...』

純太はバイクから手を離す。倒れたバイクと共に純太も倒れそうになる。

青『おい！純太！』

俺は急いで純太を支える。