弱虫ペダル×体調不良 (ページ22)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:36,466 hit

真波×ストレス⑥ ページ22

新開side

熱がないって事は精神的なものか？

俺はそう思い真波に聞くとやっぱりそのようだ。落ち着いたら理由を聞くか。

寿一と俺で真波を保健室まで連れて行き、着替えさせ横にさせて、とりあえず寝付くまで連れ添った。

1時間くらいして真波が目を覚ました。

真『...ハアッ...！？！？』

真波は俺と寿一の顔を見てすごく驚いた。

そして...

真『ハアッハアッ...ごめん...なさい！...！ごめん...なさい！...ごめん...なさい！...ハアッハアッハアッ...！』

真波が何かに対して謝罪している。呼吸が荒いので大丈夫だからと伝え背中をさすり続ける。

しばらくすると真波は落ち着いてきた。

福『気分はどうだ？』

俺より先に寿一が声を掛ける。

真『はい...ご...ヒック迷惑をおかけして...ヒック...すみませんでした...』

真波が泣きながら謝る。

新『何があったか聞かせてくれるか？』

そしたら真波は黙って頷きゆっくりと話し始めた。

インターハイで負けて辛くて、その後練習に集中できず、周りから悪口を言われていた事、部活前になると体調が悪くなってしまう事、周りが怖くなってしまった事、最初から最後までずっと泣いていた。

そんな真波を見て寿一が真波の頭に手を当てて撫でる。

福『お前がそんなに辛かったのを知らずに俺も悪かった。』

寿一があやまる。俺は息の荒くなってきた真波の背中をさする。

真『ち...ハアッ...ヒック...俺が...ヒック...！ハアッ...悪いんです...ハアッ...ハア...』

真波は未だに泣いている。

新『大丈夫だよ、真波。落ち着け。お前は強いよ。何があっても部活に来てただろ？強いよ。お前は。』

背中をさすってやりながら慰める。

だんだん落ち着いてきたみたいだ。良かった。

ただ、くだらない事言ってる部員の奴らは注意するか。刺激しない程度に。

その後部活全体でミーティングを開きもちろん真波の事を悪く言ってた奴らは呼び出し話を聞いた。別に怒るわけじゃない。そしたら、そいつらは少し驚いていたが、その後きちんと真波に対してきちんと謝罪をした。

～それから3日後～

真『おはよーございまーす！』

新『結局遅刻かよ！』

真『いやぁーへへへーっ』

しばらく部活を休ませた真波が帰って来た。

おかえり。真波。これからまた一緒に強くなろう。来年は優勝してくれよ。そしてなんかあったら頼れ。

俺達は強い！だよな！福！真波！みんな！

俺はそう心の中で唱えた。