12 休息はつかの間 ページ13
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「そういえば、Aが身体を流したいかなと思って、さっきシャワールームを開けといたの。」
皿を拭いていたエミリーは手を止め、こちらを見た
朝食を食べ終え、私はエミリーと一緒に食堂に行き片付けをしていた
そういえば、昨日の夜からバタバタしていて入れていなかった…
タイミングの良い気遣いに、胸が踊る
「本当に？ちょうどシャワー浴びたいと思っていたから嬉しい！」
「良かったわ。じゃあ、きりのいいところでシャワールームへ案内するわね。それと……」
エミリーが続ける
「ここから少し距離があるから、ウィリアムと３人で行きましょう。それに、彼の部屋が1番シャワールームに近いから何かあった時に対処しやすいと思うわ。」
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朝食後の広間でカードゲームを楽しむウィリアムをエミリーは半ば無理やり引っ張り上げ、その場を後にした
二階へ上がり、私の部屋と反対方向に歩く
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「ここが女子用のシャワールームよ。少しせまいけど、湯船もあるしゆっくり浸かれると思うわ。」
「ありがとう、エミリーさん。」
ドアを開けると脱衣スペースを挟み奥に浴場につながるドアがある
湯気がドアから漏れていた
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「流石にレディーの入浴を待つのは失礼だしな。部屋にいるからよ、何かあったら大きな声で呼んでくれ！」
ウィリアムの爽やかな笑顔と力強いグッドサインに安心し、私は笑みをこぼす
「ありがとう、安心して入れそうだよ。」
「じゃあ私も部屋に戻ってるわね。着替えは後で持ってくるからそれを使って。」
エミリーとウィリアムは手を振り自室へと戻っていった。
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「ふぅ……。やっと落ち着ける…」
湯船に入り、ホッと一息をつく
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だが、それもつかの間だった
湯船に預けていた身体が急に火が出るほど火照る
「なっ……に……！？」
熱さが痛みに変わり、肌を刺すような刺激に耐えられない
(そうだっ…ウィリアムが近くにいるはず…)
叫ぶために開けようとした口が、私の意思に反して開かない
まるで、故意にそうされているような
不気味な力を感じる
「だっ…誰か…ぁ……」
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サバイバーと談笑を終え、自室に戻ろうとしたその時だった
女子用シャワールームから、激しい水音が聞こえてくる
「……すみません、少し大きな音が聞こえたので……」
白無常のノックと問いかけに反応はい
耳をすませると、荒い息遣いが聞こえてきた
…おそるおそる白無常は脱衣所へ入る決意をする
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ちび(プロフ) - 続きが気になります (1月8日 8時) (
レス) @page45 id: 8dd546cbdc (このIDを非表示/違反報告)
おかさん(プロフ) - 今更ではありますが、更新、楽しみに待ってます… (2022年10月20日 5時) (レス) id: 48fcbe9d4c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - アリスさん» 作者さんでもないのに横からすいません。その文を見た時にドキッとしてしまいました...確かに私たちが楽しんで読み進めれば主人公はその分酷い目にあう。そんな発想はなかったのでまた違う面白さが見えてきました！ありがとうございます (2019年12月14日 0時) (レス) id: 31f2218efb (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 初コメ失礼します。個人の感想ですが、何かこの作品を読んでいると犯人は私たち読者？と思いました。主人公は刺激を求めて、私たちはドキドキを求めるみたいな。この作品は私たちが楽しめば楽しむ分だけ主人公に色々な出来事が起こると思いました。変な文ですみません。 (2019年9月25日 2時) (レス) id: cf8111877c (このIDを非表示/違反報告)
桃雪 - すごい面白いです.......！ナワーブくんもイライ君も皆、かっこいいです...更新、楽しみにしてます！ (2019年8月21日 16時) (レス) id: 8a17dfcf71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむちゃん | 作成日時：2019年7月4日 19時
