71.一星の葛藤 ページ25
試合が始まる数分前、今回試合に出るメンバー発表がされた。スタメンに選ばれたメンバーはウォーミングアップをしている。
なぜか野坂はいつも一緒にいる西蔭と離れ、風丸と吹雪に話をしている。
そんな中で一星はひとりベンチに座り、どこか遠くを見つめていた。
マネージャー達と雑談をしていたAが、そんな一星の姿を見かねてか、ベンチ側まで行って一星の隣に座る。
「一星くん」
「なんですか…戸ヶ崎先輩」
「なにか悩んでるんでしょ？」
「…どうしてそう思ったんですか…」
一星がAに聞き返すと、Aはクスッと笑みを浮かべながら、一星の額に軽くデコピンをする。
「顔見たら分かるよ。すごく険しい顔してる」
「…」
「悩んでるんだったら、後悔しないように自分が思うようにやってみればいいんじゃないか
な？」
「…後悔…」
「あたしが言えるのはそれくらい。他にも悩んでることがあったら…先輩を頼りなさいな。後輩クン」
先ほどデコピンした部分を人差し指で小突いた後、ベンチから立ち上がってエマ達の所へ戻っていった。
ひとり残された一星は唇を噛み締めていた。
Aの言葉が脳内で何回も繰り返される。
後悔しないようにやってみる…それはひとつの手かもしれない。
例えば…オリオンの指示に背く…
一瞬脳内に浮かんだ考えを消す。
そのようなことをすれば光はどうなる？
考えただけでも身震いがする。
(…俺は光のためにもオリオンに従う…絶対に後悔なんかしない…)
一星は自分に言い聞かせるように何度も心の中でつぶやいた。
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加奈子(プロフ) - 星野結花さん» ありがとうございます！ (2019年12月1日 21時) (
レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
星野結花 - この小説すご〜く好きです!これからも頑張って下さい!応援しています(*^_^*) (2019年12月1日 10時) (レス) id: 09968e6ae8 (このIDを非表示/違反報告)
加奈子(プロフ) - りんねさん» 楽しんでいただけて幸いです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: a62379125a (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 妖怪ウォッチもイナズマイレブンも大好きだから見てて楽しいです！ (2019年6月14日 20時) (レス) id: e73a160d29 (このIDを非表示/違反報告)
コロニャん - 返信ありがとうございました！ (2019年6月8日 13時) (レス) id: d3d7c71152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加奈子 | 作成日時：2019年4月4日 19時
