行方不明だった神崎さんの幼なじみは一般人には馴れ合わないようで。【暗殺教室】【神崎有希子】

鷹岡の時間 ５時間目 ページ6

渚side


三村くんと神崎さんを鷹岡先生は後ろから抱擁する。


「な？お前は父ちゃんについてきてくれるよな？」

「…は、はいあの…私…」


神崎さんはびくびくと怯えながら、しっかりとした意思を持った声で言った。


「私は嫌です。烏間先生の授業を希望します」


ニタリと笑った鷹岡先生が手を振りかぶった刹那。


「そこっまで、だぁぁぁああぁああぁぁぁあ！」


声が、叫びが、確かに耳に刺さった。その大きな声に責められているような気がして、全員、動きを止めてそちらを向いた。
でも、もうすでに。

、、、、、、、、、、、
彼はそこにはいなかった。


ビュウン、と風の音がして、その風の行き先を見届けようと、首を反対方向に向ける。
そこには、髪が無造作に、業くんくらいの長さに切られている────八雲Aさんの姿があった。

咄嗟にこう思った。なんて美しい蹴りなんだろう、思わず見とれてしまうような。
八雲さんは、それを見たその場の全員を魅了してしまうような蹴りを、鷹岡先生の頭にぶちこんでいた。

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