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二月某日 ページ41

二月▽日 天気 雪

「──啓示を受けました」
「啓示?」
貯古齢糖(チョコレエト)を買いましょう。そして伊黒様に差し上げましょう蜜璃様」
「ちょっと待って、啓示って言った?」
「あぁ、言ってなかったですよね。実は俺の家は神社だったんです。なので時折聞こえるんですよ」
「そうなの!? すごいわね」
「嘘です」
「嘘!?」


蜜璃様の表情がコロコロ変わって面白いし可愛い。……蜜璃様に俺の過去を言っていないために知らないとはいえ簡単に信じすぎではないだろうか。これは疑り深い伊黒様が側にいないと心配だなあ〜〜(結婚しろ〜〜)。

まあそれはともかく。


「贈るべきだと思います、日頃の感謝と愛を込めて。行きましょう蜜璃様」
「加賀見くんたまにすごくごり押ししてくるわよね……」
「二月は行事が少ないですし、愉快でいいでしょう。節分はありますけど鬼退治なんていつもしてますし」


本当に豆投げて死んだらいいのにな。死ね鬼。……まあ別に追い払ってるだけで死んでいる訳ではないし、そもそも病気などをもたらす厄鬼が対象だから人食い鬼とは関係ないが。

なぜこんなことをさせようとしているのかと聞かれれば、本当に何となく、としか言いようがない。しかしこれはいつかきっと流行る。知らんけど。


「でも、そうね。伊黒さんにはいつもお世話になってるもの! 買いに行きましょうか。必ずお返しをされてしまうのだけど」
「伊黒様がしたくてしていらっしゃるので気にしないで大丈夫です、俺が保証します」
「加賀見くんがそう言うのなら、申し訳なさじゃなくて感謝の気持ちを目一杯伝えることにするわ!」


花開くような笑みを浮かべる蜜璃様。大変愛らしい。伊黒様がこの場にいらっしゃらないからこその話題であり笑顔なので伊黒様には見せられないのだが、見せられないのが残念すぎる……泣いた(泣いてない)。

……というわけで、俺と蜜璃様は現在お菓子屋さんにいる。どうせなら良い貯古齢糖を、ということで吟味中。あまり固いのはダメだ、口の中ですぐに溶けるようなものが良い。……。別に貯古齢糖のあーんな効果(意味深)とか望んでませんよ? ほんとほんと。

〃→←一月末※本誌匂わせ



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紅葉蓮(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!!あと少しで一旦完結の予定ですので、頑張ります! (2020年6月14日 19時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)
二嘉 - いいなコレ。気にいったぜ☆ (2020年6月3日 18時) (レス) id: 5a89568ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!続き読みたいです! (2020年4月27日 21時) (レス) id: 7f11035070 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - うむ。面白い!よもやよもや! (2020年3月4日 8時) (レス) id: 4b674ab2ae (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蓮(プロフ) - 紫呉さん» いやほんとそれですよね…! (2020年2月25日 10時) (レス) id: e2cb5510b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉蓮 | 作成日時:2019年11月25日 11時

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