31、神と悪魔 ページ32
後半開始早々、いがみ合いのプレイをしている神と悪魔。
貴女「勢いはあるんだけどねえ」
大谷「やっぱりあの二人…」
神門「絶対合わないわね」
女子組がベンチで顔を見合わせた。
趙金雲「ほーっほほほ。何しろ神と悪魔ですよ。合わなくて当然じゃありませんか」
趙金雲だけは楽しそうに笑っている。
貴女「いや…これ笑いごとなんですか?」
Aはあの二人がツートップで良い結果に転ぶかどうか少し不安だった。
それからしばらくの間、ボールは神と悪魔だけが支配していた。
だがこぼれ球は明日人の頭上へ行き渡り、ヘディングシュートを放つとあっさり逆転に成功したのだ。
明日人「やったーっ!」
明日人の国際試合初ゴールを、派手なガッツポーズで喜んでいた。
…が、そんな明日人を灰崎とヒロトは睨みつけていた。
明日人「あ…まずいことしちゃった?」
貴女「…点を取ったのにあんな怖い顔味方から向けられることになるとは…」
杏奈「気の毒ね」
くっ…可哀想に!ちょっとフォロー入れようかな!
貴女「明日人ーー!ナイスだったよーーー‼」
明日人の扱いがあまりにも理不尽だったため、Aは必死にベンチから声援を送った。
灰崎・吉良「うっせぇぞ‼」
貴女「ヒ⁉」
今度はAの方に怒りの矛先が向けられることになってしまった。
おかげで明日人は「えへへ」と嬉しそうに笑っていたが、当のAは神と悪魔の剣幕に怯えきっていた。
周りの人たちもそんな理不尽な仕打ちを受けたAに憐れみの目を向けた。
杏奈やつくしからなぐさめられてなんとか落ち着きを取り戻したAだった。
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年5月27日 23時