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『シャオロンさんは私が悪口に傷ついてると思って連れてきたんですか?』

sya「うん……まあ、そう」

『そうなんですか……』


なんだか最初の印象とはちぐはぐな人だ。

普段は自分を物理的に傷つけてくるのでは、とおっかなびっくり接してしまうが、今はAが精神的にダメージを受けたんじゃないかと心配してくれている。

自分のために思って行動してくれたのが単純に嬉しい。Aは顔をほころばせた。


『……ありがとうございます』


シャオロンはぼーっとAの顔を見て、すくっと立ち上がった。


sya「あ、あのさ!俺、君のこと……」


となにか言いかけた瞬間、ガチャン!とシャオロンの頭に植木鉢が落ちてきた。

シャオロンは受け身を取りそこね、両手を広げてうつぶせに芝生の上に倒れた。


『シャオロンさん!?』


上の階のほうから声が聞こえてくる。


「すっ!すみません!手が当たっ……シャオロン隊長ー!?」


どうやら偶然窓際の植木鉢にぶつかって落としたらしい。


『だ、大丈夫ですか!?生きてますか!?』

sya「生きとる……」

『医務室!医務室行かないと……!』

sya「い、いや……自分で歩ける……」


シャオロンは頭からだらだら血を流しながら、しょんぼりとした様子でそのまま去っていった。



『(って……あれ?今、告白されそうになってた?)』


Aはそこでやっと気づいた。


『……でもいつもの嫌な感じ、しなかった……』


いつもなら二人きりになれば告白が来る、と身構えていたというのに。

Aはなぜだろうと考え込んで、廊下に誰かが通りかかるまで立ち尽くしていた。

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詩音(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2022年9月18日 8時) (レス) @page24 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)
インク - 面白かったです!完結おめでとうございます! (2022年9月17日 19時) (レス) @page24 id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - めっちゃ好きです…。これからも更新頑張ってください! (2022年9月4日 19時) (レス) @page10 id: 44cf22d412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:REO | 作成日時:2022年9月4日 18時

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