はじめの一歩 ページ15
Aside
ドアをノックすると、
「どうぞー」という声が聞こえた。
恐る恐るドアを開けと、
ソファーに座ってこっちを向いて微笑む男の人。
部屋の中は、全然診察室っぽくない。
コーヒーの香りがほのかに漂い、
ふかふかそうなソファーと沢山の植物。
部屋の端には小さなキッチンもある。
？「こんにちは。ここ座って？」
A「あっ……はい……」
声をかけられ、思わず心臓がドクリとする。
？「Aちゃんの主治医になるナ・ジェミンです。
よろしくね」
A「よ…よろしく……おねがいします……」
ジェミン「僕の事はナナって呼んでくれればいいから。
あともう1人、
マークって人もAちゃんの主治医になるからね。」
A「ナナせんせい…マーク…せんせい…」
ジェミン「そうそう。よろしくね。
診察じゃなくて、おしゃべりしにくるって思ってくれれば良いから。
うれしかった事でも、辛かった事でも、愚痴でも何でも聞いてあげる」
A「あ…っ…はい…
ありがとう…ございます……」
気軽に。何話してもいい。って言われて、
ほんの少しだけ肩の荷が降りた気がする。
ジェミン「ふふっ…結構緊張するよね。
急に話しかけられてもだよね…笑」
A「あっ…いえ…まぁ…」
返事に困って言葉に詰まる。
よく分からない返答をしちゃった。
ジェミン「Aちゃんは、
話せるようにって無理に頑張らなくていいからね？
いつの間にか話せるようにの状態にするのは、
先生たちがする事だから、
ただこの部屋に来てくれるだけで大丈夫。」
A「あっ……はい……」
ジェミン「何か飲む？コーヒーか紅茶か、ココアもあるけど」
A「あっ…じゃあ…
紅茶…で…」
ジェミン「おっけー。ちょっと待っててね」
先生はそういうと診察室の隅の小さなキッチンに立った。
この部屋と先生の雰囲気、
そして空気感が独特でいい意味で心地よい。
これなら大丈夫なのかもしれない、
そう心の声が言った気がする。
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もぐら(プロフ) - あらあさん» 待っててくださりありがとうございます（ ; ; ）気まぐれ更新すぎて申し訳ないです…これからも読んでいただけたらうれしいです(๑･̑◡･̑๑) (2023年2月2日 3時) (
レス) id: 02b0ca4a31 (このIDを非表示/違反報告)
あらあ - 待ってました！このシリーズ好きなので嬉しいです❤︎ (2023年2月1日 22時) (レス) @page41 id: 9bf9337add (このIDを非表示/違反報告)
もぐら(プロフ) - こあさん» ありがとうございます‼︎やさしすぎる言葉っ…（ ; ; ）なるべく更新できるよう頑張ります！ (2023年1月9日 9時) (レス) id: 02b0ca4a31 (このIDを非表示/違反報告)
もぐら(プロフ) - のんさん» 待っててくださりありがとうございます(*_*)（号泣）こちらこそ読んでくださる読者様大好きです~‼︎ (2023年1月9日 9時) (レス) id: 02b0ca4a31 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - 待ってました〜❕作者様のペースで頑張ってくださいദ്ദി (2023年1月8日 23時) (レス) id: 0218118d46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぐら | 作成日時：2021年9月23日 19時
