14:待ち伏せ…… ページ15
『太宰さん、今日はお見舞いに来て下さり、ありがとうございました。』
「そんな、私は大したことなんかしていないよ。それじゃあ、お大事にね」
Aちゃんの所の扉を閉め、部屋から出て来ると、与謝野先生が外でニヤリとした表情を浮かべながら、立っていた。
「与謝野先生、如何したんですか?」
「見て分かるだろう?Aのお見舞いだよ。」
Aちゃんのお見舞いに来たという、与謝野先生。
絶対違う……これは、待ち伏せだ!!
「あの、私をわざと待ち伏せてたんですよね?」
「悔しいけど……正解だよ。」
「私を待ち伏せて、何がしたかったんですか?今夜、与謝野先生宅で、私の肉を使って闇鍋ですか?」
「何でアンタ、私をそンなにブラックなやつ扱いするンだよ……まぁ、良いけどさ……
唐突に聞くけど、太宰……アンタAに惚れてるだろ。」
「私が、Aちゃんに惚れてる……?」
いやいや、ないない。絶対無い。
………絶対じゃ無いかも。
「直ぐに否定しないってことは、そうなのだろう?
前にも言ったけど、アンタが一方的にAのこと好きなるのは良いけれど、あの子には遠距離の彼氏がいるンだから、下手なことしたら痛い目に遭うよって言う忠告さ。」
「はぁ……」
「ということで、おやすみ。」
「おやすみなさい……」
与謝野先生の言うとおり、私Aちゃんのこと好きなのかな……
今の私の気持ちはよく、分からないままだ。
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もえ(プロフ) - 東湖さん» コメントありがとうございます!!私も書いていてとても切なくなりました(´;ω;`) (2019年12月11日 21時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
東湖(プロフ) - 切ない…… (2019年12月11日 21時) (レス) id: 8fa507a6ec (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - るるぽさん» コメントありがとうございます!確かに、夢主は太宰に少し期待を持っていたのかもしれませんね……(´;ω;`) (2019年9月16日 13時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
るるぽ(プロフ) - すごく凄く切なかったです 主ちゃんは太宰さんが引き留めてくれると何処か期待を抱いていたのかもしれないと思うと 切なさがまた(泣)長々と失礼致しました (2019年9月16日 7時) (レス) id: 0ac352dc04 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - S.Hさん» 全然大丈夫です!寧ろ、長々とお話のことを書いてくれて凄く嬉しかったです(●´ω`●)謝らなくて大丈夫ですよ〜! (2019年8月5日 13時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年8月3日 23時