puzzle*1 ページ2
二年前、ヨコハマという都会に上京した私は、周りの建物が全部異世界の物に見えていた。
初めての都会、初めての一人暮らし……何もかもが“初めて”すぎて、田舎育ちの私が直ぐに都会の空気に馴染めるかどうか不安で仕方が無かった。
行き交う人々も皆、流行りの服を身に付けていて、息が詰まりそうになる。
まだ都会慣れをしていない私の唯一の逃げ場は、最近入居した極普通のアパートだ。
昨日、そのアパートの大家さんに、軽く挨拶をしてきた。
管理人室の扉を軽くノックし、“初めまして、今日からお世話になります七瀬Aです。末永くよろしくお願いします。”と、言ったら
“初めまして、このアパートの管理人の久米田と言います。此方こそ、よろしくね”
意外にも温和な人で驚いた。
大家さんに会うまでは、関西の人達みたいにハキハキとした人をイメージしていたのだが、どうやら違ったみたいだ。
“これなら何とかやっていけそう……”と思いながら、私は呑気に川周辺を散歩をしていた。
後に、川で変わった人と会うまでは。
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u./hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年2月26日 18時