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memory#4 ページ5
『只今………って、いるわけないか。』
私の父と母は、普段から余り帰ってこない。
帰ってきても顔を合わして喧嘩か、一切口を聞かない。
“これは、世に言う家庭内別居なのだ”と、十六歳の少女は勝手にそう思っている。
喧嘩の原因は、いつも“どっちが浮気をしたか”。
まぁ二人共、浮気相手がいるんだけれど。
それにしても………綺麗な瞳をしていたなぁ………中也って言う人。
話し掛けられた後のことを、家に帰った後も鮮明に覚えている。
─────────
「とても綺麗な絵だなァ…………これ、全部手前が描いた絵か?」
『うん………』
「凄いな、尊敬するぜ。」
『有り難う……』
その後、その人は部活仲間に呼ばれて帰っていっちゃったけど、それでも良い。
少しだけでも彼と話せたなら、私は幸せ。
それにしても、彼からは優しいラベンダーの香りがしていたなぁ………
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年1月1日 21時