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「可笑しくない？」
「可笑しいですわ」
「…絶対におかしい」
その日、探偵社の一室で、ある会議が行われた。
参加者は太宰、ナオミ、鏡花の三人。
「Aちゃんが、あの仕事人間第二の国木田君であるあの子が、
もう二週間も休みを貰っている、しかも最初の四日は無断欠勤だった」
「可笑しいですわ、一度も社に顔を出しませんし、
社長にも『諸事情』としか説明してないらしいですわ」
「…今日、電話して理由を聞いた…ッ、『ごめん何でもない』って…」
「鏡花ちゃん、泣かないでください」
「でもナオミちゃん、昨日大泣きしたんでしょ。谷崎君が心配してたよ」
「だって…全然…Aさん何も話してくれんですの！！」
「判る、私も突然部屋からあの子の荷物消えてたもの。
正直キツイ、私なにかしたかな…メンタルに来ます」
「…探偵社辞める気なのかな」
涙目の鏡花の言葉に、太宰とナオミは固まる。
「ははっ、まさか…」
シンとなる会議室、誰もが口を閉じた。
「…あぁ、もう！こうなったら一つしかありません！！」
ぐぃっと強引に涙を拭ったナオミは、
部屋の外で聞き耳を立てていた者達にも告げるように叫んだ。
「ご本人のところに突撃しましょう！！」
友達第一号として、ナオミは決意した。
こうなったら本人に聞くしか無い、と。
「徹底的に調べますわよ！！」
ナオミの声に賛同するように、皆はAの行方を追った。
…のだが、
「見つからない…何故…」
探偵社員が調べたというのに、居場所すら掴めなかった。
「どこにいるの…」
太宰がそう呟く。
うずまきで休憩していても、考えるのはあの子のこと。
その時、出入り口のベルが鳴った。
「あら、お帰りモンゴメリちゃん」
配達から帰ってきたのはモンゴメリだった。
彼女は敦達に気づくと、一瞬気まずそうな顔をした。
瞬間、太宰は立ち上がり、彼女の手を掴む。
「君、知ってるよね」
「な、なにが」
「Aちゃんの居場所」
「…知らないわ」
モンゴメリはプイッと顔を逸らした。
太宰は仕方ない、と呟き、あるものを取り出す。
拳銃か、とモンゴメリが目を見開く。
「なにを…！」
モンゴメリの手に、札束が握らされた。
「これでお願い」
「待って待って待ってちょうだい！！」
静かに追加分を出そうとした太宰に、モンゴメリが悲鳴を上げた。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
