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「目が六つ…目が六つ！？それ人じゃ無いよね！？」
「間違いなく」
あの時、夜道を捜索していたら偶然その人と遭遇したのだ。
侍のような格好に、刀を携えた長い髪の男。
最初、あの二人組と同じような者かと思ったが違った。
「顔をあげたら、目が六つあったんだよ…」
「ホラー！！」
「ちょっと驚いた」
「ちょっとじゃないよ！」
怪奇現象に慣れているAでも、一瞬声が出かけた。
悲鳴をあげなかったのは、月明かりに照らされたその姿にとんでもない気配を感じ取ったから。
「抵抗したら殺される、直ぐに判った」
「…それで、普通に会話したの？」
「相手も少し驚いていたけど、結局最後は、
『女が…こんな時間に一人で出歩くものではない…』って云われた」
「訳が判らぬ…」
芥川が頭を抱えた。
Aも無言で『あれは本当になんだったんだ』と遠い目をした。
「じょ、情報量が多すぎるよ…。
今は大正で、僕らは鬼みたいなもので、目が六つある人に会ったって…」
「おに？」
「うん、逃げている最中、あの人達がずっと云ってたんだよ」
人間なのに、なぜ鬼の術を使えるのか。
「慥かに、彼らは鬼という言葉を口にしていた…」
「…あとね、そのあと僕ら…とんでもないものに遭遇しまして」
「とんでもないもの？」
辺りを憚るように、敦がそっとAに近づいた。
丁度その時、店に二人組の男女がやってきた為だ。
視界の隅に華やかな桜色が映った気がしたが、話を続ける。
「二人組の、異能を使う人」
あのあと、二人組をまくのに数時間を要した。
その後が問題だった。
ある程度逃げた先で、二人組の男と遭遇したのだ。
一人は頭から血をかぶったような、笑みを浮かべた男。
一人は身体中に刺青のようなものをいれた若い男。
「…で？」
「夜明けまで死に物狂いで戦って、逃げてきた…」
「…敦と芥川がそこまでボロボロになる相手だったの？」
敦と芥川の怪我を見て、Aが眉を寄せた。
「僕は若い男の方と戦ったんだけど…もう訳が判らなくなるくらい強くて…」
「…ふん」
気に食わないように顔をそっぽに向けた芥川の手は、何故か赤くなっている。
「それ…凍傷じゃ…」
「厄介な氷の異能を扱う男だった…串刺しにしても死なん」
「それ人じゃ無いでしょ」
「云われなくても判っている戯けが」
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
