二葉亭と小泉 ［その少女、異常。シリーズコラボ］ ページ35
(この作品は、マ知コ様の作品『その少女、異常。』シリーズの二葉亭ちゃんとのコラボになります)
単なる、偶然だった。
「お友達がいらっしゃれば5%オフとなります」
最近話題の喫茶処に入ろうとした時、前に居た少女に店員はそう云った。
『友達いない人に対して鬼か』
最近まで同世代の友達が一人も居なかったAは遠い目をする。
すると店員が後ろにいるAを見て、あ！と目を丸くさせた。
そして、
「申し訳ありません、いらっしゃったのですね」
「「…は？」」
勝手に前の人と友達認定され、店内に通された。
一通り注文が終わり、席に着いた頃には前に居た少女と相席になっていた。
「「…」」
目の前に座る少女、アメトリン色の瞳が目を惹く美しい少女。
肌は雪のように白く、髪は黒く綺麗だった。
なんとなく似た容姿の少女はアップルパイを注文して、「はて？」と首をかしげる。
「えっと、初めまして？」
「…初めまして」
少女の言葉に、つい声が硬くなる。
見たところ同世代のようだ。
同世代の女子にいい思い出がないせいか、そっけない態度になってしまった。
「私、二葉亭って云います。あなたは？」
「小泉です。…相席ですみません」
「いや、気にしてないよ」
二葉亭はアップルパイにフォークを刺しながらそう云った。
すると、Aが注文した珈琲ゼリーと珈琲を見て目を丸くする。
「にが、くない？」
「…甘いの苦手だから」
すると、二葉亭は「でも苦いよ」と呟き、おもむろにアップルパイが刺さったフォークを口に近づけてきた。
「あげる」
「…えっ」
「美味しいから、ほら」
紫の目にじっと見つめられ、つい口を開いてしまった。
口の中にアップルパイが放り込まれる。
「…美味しい」
未知の発見をしたような顔をするAに、二葉亭が吹き出すように笑った。
「ッ、なんか、友達みたいだね…ッ」
友達、その瞬間、Aはキョトンとした顔をした。
あまりの顔に、二葉亭はそっと携帯を取り出し、それを撮る。
「な、今なに撮って…！」
「だって、だって顔が…ッあはは」
「〜ッ」
二葉亭のペースに持っていかれたAは顔を赤くして珈琲を一気飲みした。
その後、時々街で話をしている二人が目撃されることとなる。
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もこすけ(プロフ) - 白織さん» コメントありがとうございます。あの二人は小泉も混ざるとかなりカオスになります。もう少し続くのでお楽しみに。 (2019年1月6日 18時) (
レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
白織 - リクエストありがとうございます！最初からカオスで笑いました。これからどうなるのか楽しみです！ (2019年1月6日 17時) (レス) id: a1083074eb (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 雪豹さん» コメントありがとうございます。中也さん、混乱して語彙力低下してますね。笑っていただけて良かったです。 (2019年1月6日 17時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
雪豹(プロフ) - 中也の「…ごめんちょっと訳判らねぇや」で、吹いた(ノ∀≦。)ノ (2019年1月6日 17時) (レス) id: 5c79542a8a (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 玲衣さん» コメントありがとうございます。制服で夜の街を歩いたせいで太宰さんが死ぬほど職質を受けた事件です。危ない絵面に見えたのでしょう…。 (2019年1月4日 20時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2018年12月9日 11時
