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続67話 ページ18

Aの持つ【冷たい眼】と日奈の持つ【光の眼】
同時に半分ずつ使うことで欠けたところを補い合う。








「…確かにその理屈で行けば最善策を見出せるかもしれない」









「でも、お姉ちゃんの負荷を無くすことはできないよね?」









二人は頭をフル稼働させて考える。
ちなみに父は「あとは二人で考えなさい」と行って
客席に戻ってしまった。









「あの、日奈」








「なぁに?」









「さっきは、…その、ごめんなさい。

約束破って泣かせてしまって…本当に悪いと思ってます」









いつの間にか泣き止んでいた妹に頭を下げる。
あれはどう考えても自分に非がある。
父が来なかったらもっと酷いことになっていただろう。
数秒の静寂が二人の間に訪れる。
永遠に感じた静寂を破ったのは日奈だった。








「…お姉ちゃんは私のこと嫌い?」









突然降りかかってきた言葉に頭を下げたまま脳が停止する。
日奈の声が鼓膜を揺らした。
嫌い?日奈のことが?









「嫌いなわけないじゃない!!」









気づいたら叫んでいた。
自分でもこんな声が出せるのかと驚いた。
それほど妹の質問は否定すべきものだった。









「本当?私のこと、嫌いじゃないの?」









「当たり前でしょう!?

私が日奈を嫌うなんて…そんなことありえない!!」









「じゃあ私のこと好き?」









「大好きに決まってます!!

私は貴女を嫌ったりなんかしない!絶対!!

どんなことがあっても日奈を愛してます!!」









はぁ、はぁ、と口から空気が漏れた。
日奈は姉の目をじーっと見つめる。
するとオレンジ色の瞳が嬉しそうに細められた。









「それなら許すよ。

お姉ちゃんはきっと私達のために約束破ったんだよね?

あ、でも次から約束守ってね!」









日奈が太陽のように笑った。
そしてAの手をとる。









「私もお姉ちゃんのこと、だーいすきだよ。

だから、一緒に戦おう。二人ならきっと大丈夫だよ」









繋がれた手は確かな温もりがあった。

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もこすけ(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます。ひっそりと書いていました。嬉しいお言葉をありがとうございます。これからも頑張ります。 (2020年5月11日 19時) (レス) id: 102f3088ed (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 黒バスも書かれていたんですね……とても面白かったです。どの作品もしっかり考えて作られていて、すごいと思います。これからも頑張ってください! (2020年5月7日 19時) (レス) id: 244e2b34cf (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 今井 明希さん» 読んでくださりありがとうございます。少しずつ頑張らせていただきます。応援、ありがとうございました。 (2020年5月1日 12時) (レス) id: 102f3088ed (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 昨日と今日でいっき読みしちゃいました、、、続編おめでとうございます!続き頑張ってください!待ってます!! (2020年4月30日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - ややるるさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2018年7月7日 0時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこすけ | 作成日時:2017年3月9日 16時

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