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「……」


「……」





チラリ、北山に視線を向けると一瞬だけ目が合ったけれどプイッと逸らされる。


……ありゃー。


あれは結構ご機嫌ナナメさんみたいだ。



とりあえずこのまま放ってはおけないから隣に座って手を重ねたり、握ったりしてみる。





「ね、北山?」




返事はしてくれないけど、手を振り払うことはしない北山。



ご機嫌斜めレベル的にはまだ易しい方でホッと内心肩を落とす。



このまんまの微妙な空気引きずるのは嫌だったし。







「ごめん。
何か気に障ること言っちゃってた?」





すん、という効果音がつきそうな細い頷きを見せる。



こんな空気感の中で思うのもなんだけど、全く底無しに可愛い生き物だと思う。



2つも年上なのに、どうしようもなくいじらしくて胸の真ん中をかきむしりたくなるような愛しさに襲われるのだ。





「……オレ、めんどくせーし……」


「え……?」


「……イヌ系でもないし……」


「あ、」






もしかして前のインタビューのことか?






「……ご機嫌取りさせるような恋人なんて、どうせ面倒くさいだろ……っ」


「……はあ。
もうさ、なんだろ」





なんでこんなに、





「……な、んだよっ」


「なんでこんなに可愛いのかなって」


「……か、かわっ……」


「そうやって勘違い拗らせていじけちゃう所とかさ」


「……そ、れはっ……」


「北山普段そういうこと言って拗ねたりしないから」


「……言ったら面倒くせー奴って思われると思ったし……」


「ふはは。
かわいいなぁ、もう」


「……あんまりっ、そんな言うなっ……」






戸惑ったように視線を左右に巡らせた後に俯く。



僅かに覗く耳が真っ赤になる光景すらも、どうしようもなく可愛い。






「かわい」


「おまっ……それ言えばいいと思ってるだろっ……」


「まさかー。
本心だし」





それに今、こんな北山の姿を見てホッとしている自分がいた。

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作者名:askiiii...xxx | 作成日時:2019年6月25日 23時

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