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総｢あーあ。始まっちゃったよ｣
類｢こうなった時の司はとめらんないからね｣
あ｢いやとめようとしろよ、お前らも！｣
面倒臭そうな二人を叱るあきらくん。
｢えっと…これは何が始まるの？｣
見なかった事にしようと呟きながら座り直すお兄ちゃんの袖を掴んでそっと聞くと微妙な顔をされる。
総｢Aにはあんま見せたくないな…｣
ますます意味がわからない。
とにかく何だかヤバそうな状況なのは確か。
司くんの性格からして怒ったら何するかわかんないし…近くに行ってみよう。
類｢A？｣
総｢そっちは行かない方が…｣
あ｢…おい、Aちゃん！｣
私は皆の声を振り返らず静かに階段を降りる。
そこでは司くんと例の黒髪の女の子が睨み合っていた。女の子の方は多分…私よりひとつ先輩くらいかな。周りの生徒達は何処か楽しそうに、だけど遠回しに見てる。何なんだろう。意見が食い違って言い争ってるとか、それ位なら良いんだけど…。
司｢大体なぁ、お前みたいな庶民がこの学園にいる事自体がおかしいんだよ｣
牧｢…何よ。悪い？｣
司｢あぁ、悪いな。わかってんならさっさと出てけ｣
周りの生徒達からも｢出ーてーけ！｣とコールがかかり始める。私はにわかには目の前の光景が信じられずあんぐりと口を開けたまま固まっていた。
総｢まぁ…こういう訳よ｣
｢どういう訳よ！？｣
いつの間にか後ろに来ていた三人を問い詰める。
あ｢その…司も色々あってさ｣
総｢元々の性格から更に捻くれちゃって｣
類｢こうなった｣
｢だからどうなった！？｣
いちいちツッコミたくなるから雑なまとめ方をしないで欲しい。
｢皆で司くんとめようよ。あの先輩を助けなきゃ｣
総｢いや、それはあきらに任せてAはこっちに…｣
あ｢俺任せかよ！？｣
一向に漫才をやめないお兄ちゃん達は放っておいて司くんに近づくと周りのギャラリーが別の意味でザワつく。"…西門さんの妹だぞ" "…やだあの子、何するつもり？"
司｢…おう、A。どうした｣
暗い笑みを浮かべて私を見てくる。駄目だ。こんなのやっぱり司くんらしくない。
司｢こいつの父ちゃん、借金まで背負ってる超ボンビーなんだってよ。お前も思うだろ？庶民はこの学園に相応しくねぇ｣
｢全くもって思わないけど｣
次の瞬間、司くんの目がギラリと光った。
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ココナ - 凄いです！面白すぎます！忙しくてそれどころじゃないのかもしれませんが、更新楽しみにしてます！ (2022年7月3日 8時) (
レス) id: 7ce03a7ad8 (このIDを非表示/違反報告)
みつき - とても面白かったです！続きが気になります (2018年7月4日 14時) (レス) id: a34d5af990 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - すごーく面白かったですだからまた続きを書いてくださいね！！応援しています！！ (2018年6月18日 21時) (レス) id: 31ba52f844 (このIDを非表示/違反報告)
深青(プロフ) - Emiさん» 花男はすんばらしいですからね、、いいもの書けるように頑張ります！！＾＾ (2017年8月17日 18時) (レス) id: 0b3d79931a (このIDを非表示/違反報告)
深青(プロフ) - るうさん» まだまだこれからですよ〜（笑）どんどんハマってって下さい！＾＾ (2017年8月17日 18時) (レス) id: 0b3d79931a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深青 | 作成日時：2017年8月17日 13時
