私が恋したオオカミたち2

▽ ページ20

学校に行くと、友菜に嫌でも会ってしまう。

委員会一緒だし…」









ガラッ＿＿









『おはよう』



友「…」



『友菜さ、私に隠してることない？

私 友菜に何かしたかな…？」



友「うぜぇんだよ！そういうとこが！」




『え？』









急に友菜の口から飛び出た意外な言葉に驚く。

そういうとことは、良い子ちゃんとか そういう意味だろうか









『そういうとこって？』




友「私も中学の時、転校して…

でもその時、親が喧嘩ばっかしてて私もすごく暗くていじめられた。


でも高校に入学する前に親が離婚して引っ越して

もともとの高校とは離れた新世学園に来た。

苗字変わったし周りに私の事を知る人もいないから
メイクとか頑張った。

きっと転校してきた人は皆ああなんだって！

自分に言い聞かせて！なのに！」





『友菜…？』





友「あんたは顔も可愛くて人気の友達もいるし、すぐに人気者になった。
私はすごくすごく頑張ってやっと普通になれたのに、

こんなのばかみたいじゃん！

私が持ってないものあんたは全部持っててむかついたの！」









褒められてるのか嫌味なのか…

予想外の言葉に驚いた


友菜は…一人だったんだ

私が転校してくる前もずっと









『でもだからって、私は許せない。

あんな風に人を騙して、もう少しで…っ



…ただ、一人でつらい気持ちはよくわかる。

友菜 私と友達になろうよ。新しい友達。

そしたら今回の事は水に流してあげる。』




友「…ばかみたい、友達なんて。


でも＿(ボソッ)」




『聞こえませーん』




友「＿っ！…ごめんなさい。友達、なってください！

これで満足？」









ほんとに素直じゃないんだから。



でも、良かった これですっきりした。

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