ポックリ55 ページ5
造船所跡に行くと、蘭堂の遺体があった
鳴子は鼻を抓み乍ら
浦『死体の匂いってこんなにやばいっけ?』
とボヤいていた
枯『双黒いねぇな。ポトマ行くか』
浦『そだね』
そうして鳴子はポトマに行ったのだが・・・
森「君は暫く私の元に居給え。喉の調子も良く無いだろうしね?」
浦『』
そう言えば鳴子ってまだ《羊》だったな・・・
浦『え、私やっぱ死ぬの?』
森「安心し給え、そんな事はしないよ。
私はこれでも医者でね、君の体を心配しているのだよ」
その後、約30分問答を繰り返し、結局鳴子は姐さんの元で居候する事になった
___マフィア内の休憩所にて___
浦『嫌ね?別に姐さんが気に入らんとか、ポトマが嫌とかじゃ無いんだよぉ』
枯『うん』
浦『皆が心配するかも知れないし・・・』
枯『うん』
浦『お前いるし』
枯『あっそ、じゃあ出てけば』
えぇ・・・と項垂れる鳴子の背後に影が差す
太「あれ、中也のお姫様がいる」
太宰だった
浦『あ、えっと、太宰さん。って、お姫様なんかじゃ・・・』
枯『まぁそんな謙遜すんなや。中也さんは誰がどう見てもお前に…』
鳴子は黙れ、と反抗期の女子高生的な視線を累音に向けるが
累音はガン無視してパソコンを弄っている
太「で、鳴子ちゃんはこんな敵陣のど真ん中に居て良いのかい?」
枯『あれ、太宰さん森医師から聞いてないんですか?
此奴、これから体調の様子見っていう体で暫く姐さんとこで居候するんですよ』
太「へぇ、じゃあ暫く宜しくね鳴子ちゃん」
太宰は鳴子の手を取り、微笑む
その様子を見て累音が一つ溜息をついた
そして静かにパソコンを閉じ、気配を消してその場を離れた
___擂鉢街___
枯『見つけました中也さん』
中「手前、累音・・・だっけか」
中也は階段の段差に座り、街を眺めて居た
中「何しに来た」
枯『少し聞きたい事があって』
聞きたい事?と振り返る中也
枯『中也さんは鳴子の事好きなんですね?』
言い終わる前に何かが累音のこめかみを抉って後方へ飛んだ
勢い余って地面に血肉がぶち撒けられる
累音は中也が照れ隠し(特に意味のない攻撃)が為に投げた砂利(重力あり)によって負傷したのだった
何という理不尽。きゃー。
中「避けろよ!」
枯『1.5cm程度避けました』
中「いやダメだろ!」
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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時