Episode42 ページ44
コナンは安室透があまり怪我をしていないことに気付いた。そして、ハッとして振り返ってみる_____
(おいおい……!嘘だろ……!!)
そこには、怪我をしていた雨宮Aがいた。
____良かった
安室透があまり怪我していないことが分かると、雨宮Aはフッと微笑んだ。
「A……!!」
手を伸ばすにしても、届かない。絶句する寸前だった_____
_________ッ!!
(安室さん……!)
抱えられたコナンはどうするのかと思っていた。
絶対に、死なせるか_____!
歯を食い縛りながら、心の中で叫んだ。雨宮Aへの想いは強かった…
____君に、伝えたいことがあるんだよ!
*
「…安室さん!」
無事でいる安室透とコナン。どうやら、成功したようだ。
「成功したみたいだね…」
「あぁ、君もみんなの方に行くんだ…」
聞きたいことがあることを思い出して、コナンは問い掛けた。
「何故、小五郎のおっちゃんを“容疑者”にしたの…?」
「僕は立場上、表立って捜査できないし……」
安室透は話を始める。
「彼を事件に巻き込めば…君は必然的に協力者になる。君の本気の力が借りられるだろ」
そう答えると、コナンは肩をすくめて「買いかぶりすぎだよ」と言った。
そして、二人は別方向へと歩く_______
____A!
降谷零は、足を動かして雨宮Aを探しに建物へ急ぐ。あれから15分くらい経っている。
「__________...」
後ろから来ていて、降谷零は察する。振り返ると、怪我を負った雨宮Aがいた。
「ただいま、戻りました!」
ニコッと明るく振る舞う。肩や腕などから血が流れていた。
「A……!!」
足を走らせ、降谷零は駆け寄った。
「…私は大丈夫です!」
心配をかけないように、明るい振る舞いを見せた。
_______!!
心境を見抜いたのか、降谷零は私を引き寄せて抱える。
「強がらなくていい。よくやった、A」
その言葉を投げ掛けられ、目から涙がこぼれた____
「はい……っ!」
雨宮Aを抱えて、降谷零は“あること”を伝える。
_____好きだ
「………!!」
言われて、私は嬉しかった。嬉しさのあまり涙がまたこぼれる。
「…宜しくお願いします!降谷さん!」
そう言うと、降谷零は涙を拭ってきた。その手はだんだんと下がってくる。
「_________....」
遂には、口元へと到達する。目を瞑っては、また開く。
_________!!
一気に距離が縮み、口が塞がれる。何処か切なく感じられた。
(降谷さん……!)
私たちの、関係は________
これからだ。
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時