【歌い手】とある小さな物語【短編集】

人気者は私のヒーロー 【ロボロ】リク ページ35

Aside

貴「ごめんなさい。もうなにもしませんから。」

ﾓﾌﾞ「当たり前よ。幼なじみだからと言ってロボロ様の近くにいないで。

あの方が汚れてしまうでしょう」

また今日も殴られたり蹴られたり

人気者が幼なじみってこんなに辛いものなの？

私がなりたくてなったわけじゃないのに怒られないといけないの？

もうこの世界に私は必要ないんだろうし早く存在消そうかな

取れあえず家に帰ってから計画立てよう



貴「ただいま、今日はいつもの時間にご飯食べないから置いといて。」

母「なにかの悩み事？いじめについてなら無理しないで言ってね。

いつでも学校は休めるようになってるから。」

流石私のお母さん、よくわかってる

でも命を断つことは絶対止められるから言わないでおくよ

prrrrrrrr,prrrrrrrr

もう何？計画立てたかったんだけど

貴〈もしもし、ロボロどうしたの？〉

ロ〈あっ、もしもし。なんか悩んでそうな雰囲気だったから〉

貴〈そっか、私やらないといけないことがあるから切ってもいい？〉

ロ〈ダメ。どうせ死ぬための計画でも立てるんやろ？
　 なら俺が死にたくないって思わせたくなるのも普通やろ？〉

貴〈ロボロには隠し事は無理なんだね。でも今回はなんと言われても考えは変えない。
　 こう考えた原因はロボロにもあるんだよ？〉

ロ〈そっか、多分だけど俺の幼なじみだからって調子に乗ってんじゃない
　 みたいな感じの理由のいじめやろ？〉

貴〈わかってるならもう私に関わらないで。じゃあね〉


切ってしまった

もうこうして話すことはないんだろうな

ごめんね自分勝手ない理由で命を断つ娘を許してください

そして最後まで私を気にかけてくれてありがとう、ロボロ





〜数日後〜
「先日大阪市内の住宅から女子高校生の遺体が確認されました。

彼女の母親によると学校でいじめを受けていてそれに耐えれなくなってしまったから

ということでした。

ご冥福をお祈りいたします。」

何もかも終わったんだ

来世はみんなと、ロボロと仲良くできるようにするんだ

いじめなんかに負けないように強くなるんだ









***************************************************************************************
このお話で伝えたかったこと

・全国に毎年いじめで亡くなる方がいること

・人の人生を壊すことはしてはならない

・死にたくても自分の周りにいる人を思い浮かべて悲しむのかを考える

私もいじめ受けてるんだよ？

君の日常に僕を 【めいちゃん】リク→←本当の気持ち 【志麻】【センラ】リク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す