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𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 5 ページ5

20歳の頃に独り立ちしなきゃと勢いに任せて島を飛び出し、旅船を乗り継ぎながら色んな島を巡り、今年24歳になって、やっと数日前に治安も雰囲気もいい島に出会ったと思って、島中を散策していた。
その時森の中でグルグルと変な模様の実を見つけて、とても美味しそうな匂いをしていたのでとりあえず手に持って森を抜ければ、開けた崖の上へと出てきて、景色の美しさに目を奪われる。

しばらくぼうっとしていたら、崖沿いから数人の男たちがやって来てチィオの持つ実を見た途端、騒ぎ出した。
その実を寄越せと言われたけれど、何故かチィオもこの実に惹かれていて渋れば、その実がなんなのか知っているのかと、一つ億はする実だぞと言われ、初めはこの島に実る幻の実かと思った。
詰め寄ってくる男たちが怖くて逃げようと思い踵を返した瞬間、出っ張った地面に足を取られて転んでしまう。
その拍子に、がぶりと…その実が口の中に入ってしまった。
そんなことある?って感じだけれど、本当にそうなったのだ。
いい匂いとは裏腹に、物凄く不味い味におえっと女の子らしくない呻きが出る。
本当に、不味かった…。

それを見た男たちは怒り狂い、チィオを殴り、蹴り飛ばす。
その勢いの反動でチィオの身体は吹っ飛び、崖の外へ放り出された。
とても高い崖だったので、海面に叩きつけられれば死んでしまう可能性だってある。
怖くて叫び声を上げてしまい、心の中で助けてと何度も願った。

海面へと叩きつけられる瞬間、しゅるりと身体が変化していくのをチィオは感じた。
思っていた痛みは来ず、トプリと海へと沈み手をバタつかせれば、海面へと浮上する。
自分がどうなってしまったのか分からなかったが、スイスイと泳げるようなので気に入った島だったが怖くなって泳いで逃げた。

しばらくして見つけた無人島で浅瀬に映る自分の姿を見たときに、ペンギンの容姿になっていた事に気付いた。
人間の姿を想像してうーんと唸ってみたりとしたけれど、人の姿へと戻ることはできず、なにか情報は得られないかと有人の島を目指して泳ぎ始めた3日後に、この海賊船に釣り上げられたとチィオは言った。
思わぬことだったけど、食べた実が悪魔の実だと情報が得られたと喜んだ。

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設定タグ:ONEPIECE , ハートの海賊団 , ペンギン   
作品ジャンル:アニメ
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もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね!こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです!夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます!この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか? もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます!とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もふもふ子 | 作成日時:2022年11月3日 16時

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